タイトルの言葉は、これまでinochiWAKAZOProjectを作ってきた先輩たちが大切にし、体現してきたものです。そして私がこの団体で学んだことの中で一番大切に思っていることです。
若い私たちはただ勉強をするだけでなく、積極的に外に出て活動し経験し、結果を出さなくてはならない。当時大学に入りたての私がこの言葉を聞いたとき、感じたのは純粋な恐怖でした。決められた勉強・課題をすることが評価される世界はもう卒業してしまったのだということ、その世界に順応してきただけの私はもうここでは何の価値も持たないということ、その両方を受け入れなくてはなりませんでした。
そこで逃げなかったことだけが、その時の私の価値だったと思います。
心臓突然死課題をテーマにしたinochi Gakusei Innovators' Program 2019に関わることになり、たくさんの大学生メンバー、中高生参加者、協力してくれる大人の方・先生方と共に活動することができました。私たちの扱うヘルスケア課題においては、若者や市民の積極的な行動は非常に有効な解決策となりうるということがわかりました。もちろんそれは簡単ではないけれど、多くの可能性を秘めているということがわかりました。
私は大学1年分の若さを使って、「ヘルスケア課題を解決しうるのは医療者だけではない」という事実とその経験を買いました。逃げなかったからこそ得られた、とても大事な経験です。
大学生活は残り5年、10代でいられるのはあと1か月
若さは常に減り続けています。
これからはどんな経験を買おうか、と常に考えて、大学2年生の今日を過ごしています。