今、皆さんがこの記事を読んでいる最中でも、消えゆく光があります。それは誰かの人生です。もしかしたら、それは天寿を全うし、もはや思い残すことはない命かもしれません。しかし、もしかすると、これからの可能性に満ち溢れた未来を、志半ばで世界と お別れをしなければならない無念を、 抱いた命、だったのかもしません。
"今、救える命を救いたい"
これが私がinochi WAKAZO projectに関わる理由です。学生の本分は学ぶことです。しかし、学んでばかりでは、明日の、いや明々後日の命しか救うことはできません。1秒でも早く、1人でも多く、かけがえのない命を救いたい。その一心で、私たちは、走り続けます。今、この瞬間も。
今年のinochiGIPのテーマは "発達障害"です。発達障害は、それ自体として命の喪失に直結するような疾患ではありません。しかし、発達障害を抱える人には大きな生きづらさを抱える人がいます。命を救うこと、それは、ひとりひとりの命が輝く 手助けをすることでもあります。私たちの社会は、少なくない場面で、"普通"であることを前提としています。それは少なくない人から、その輝きを奪い去り、彼ら/彼女らを窮屈な空間に追いやることでもあります。どんな人であっても、自分らしく生きている歓びを感じられること。当たり前のようで、程遠い、この夢を実現したい。若さゆえの、向こう見ずで、熱い、思いを胸に、走り続けます。