“身近な世界”を広げる

こんにちは。inochiWAKAZOプロジェクトに所属しています、日本医科大学2年の松岡佳紀です。
唐突ですが、皆さんにとっての身近な世界とはなんですか?
家族、友人、同僚…親しい人々が浮かぶかと思います。それだけじゃない、スポーツや学問でも精通している分野も同様でしょう。様々な人や物事と出会い、知っていくことでその身近な世界はどんどん広がっていきます。私もinochiに入ってからまだ短い時間ですが、個性溢れるメンバーの経験や価値観から沢山のことを学び、吸収してそれを我が物にしようともがいています。これは中々に難しいですが、それ以上に自分の世界が広がっていくのは心地の良いものです。
ですが、このように知識の幅が広がること以上にinochiに入って良かったと思うことがあります。それは、今年度の「発達障害と、ともに歩める社会をつくる」といテーマに深く関わっています。
今まで大学の講義などで、発達障害については多少なりとも知っている気でいました。inochiの活動で更に深くリサーチをしていく中で、その考えは大きくなっていました。でもそれは勘違いに過ぎなかった。当事者の方にお話を聞くと、調べた“知識”だけでは想像出来ない現状とぶつかることもありました。勿論知識なしではなにも語れませんが、人それぞれの多様性を理解し、またそれを想像出来なければ真に自分にとって身近だとは言えないでしょう。自分一人では知ることの出来ない知識の習得だけでなく、当事者の方の生の声を聞くことが出来、その多様性を理解しようとする同士とお互いに高め合うことのできる存在。それが私にとって最もありがたいもので、それと同時に、見えないだけで苦しんでいる発達障害の方のことをもっと詳しく知り、少しでも力になりたいという思いが強くなりました。このような思いに至ったのもinochiのおかげです。
気づかないだけで“身近に”沢山いた発達障害の方のことを主体的に知っていき、私にとっての身近な世界の人々として向き合っていきたいと思います。