活動の特色であり、かつ現地に行けなくてもできることの1つに、勉強会があります。現地に行く前にカンボジアの基本的な情報はもちろん、一緒に行く仲間と会ってお互いに刺激になる貴重な機会です。
私は今年、勉強会の作り手を担っていました。かなり前からカンボジアには興味を持って自分から調べていたので分かっていたつもりになっていましたが、実際に何を伝えようかと考えてみると、思っていた通りには出なかったです。そして知れば知るほど、自分達の無力さを痛感しました。
学校があっても先生が足りない、学校があっても家庭の貧しさが原因で行けない、今は通えていても突然通えなくなることも珍しくないということも知りました。
当たり前の様に聞こえるかもしれませんが、私達大学生が4年間で教育問題のために革新的なことをするのは難しいです。チョンコ村に学校を届けるのが本当にベストなのかは正直断言できません。まだまだ自分に分かってないことがたくさんあるからです。
もしかしたら他に違う形での支援を必要としている地域がないとは言い切れません。
もしかしたら20万円を払って行くよりそのお金を全て募金箱に入れた方がカンボジアのためになるかもしれません。
でもそれでも、勉強会で一緒に行くみんなに聞きました。
「あなたはなぜカンボジアに行くのか、そしてそれはなぜあなたでないといけないのか」
これに明確な答えはないでしょう。1人1人が真剣に考えて、自分なりの答えを出してくれました。もちろん私も考えました。こうやって自分の立ち位置、何のために行くのかをしっかり考え、それをみんなの前で言葉にしたからこそ実際に行って感じられるものは大きかったです。1分1秒ごとに沢山の知識、風景、価値観、気持ち等を吸収できる濃い12日でした。
また近々、これについてチームで考える機会を作りたいです。
なぜあなたでないといけないのか。
それは全力で活動し続けた後、相手が決めることだと僕は勝手に思ってます。