決意ーコロナが終息した世界で。ー

みなさん、はじめまして。いわてとたいわんでプロジェクトマネージャーをしています。岩手大学4年の玉木です。今回はごあいさつとして、今日のコロナのなか、私たちの団体がどんな思いをもって活動をしていきたいのか、団体に代わって綴りたいと思います。最後まで読んでいただけるとうれしいです。

 2020年5月1日。
プロジェクトの新たな目標に向かって漕ぎ出した「いわてとたいわん」。
この再スタートを切るまでには長い空白期間がありました。
それには、このまま活動を続けていいのかというメンバー内の葛藤があったからです。

わたしたちのMISSIONは「いわてとたいわんをつなぐこと」。
 岩手に「台湾」を文脈とした新しいコミュニティをつくるため、岩手の人たちの心のベクトルを台湾に向かわせることが私たちのメインアクティビティです。

そんな私たちの目の前に立ちはだかった壁は「世界的な自粛ムードのなか、はたして岩手と台湾の交流を促していいのか?」という問題でした。
もちろん、私たちにとって最も大事なのは、一日も早い新型コロナウイルスの終息です。ですが、活動をすること自体が社会の状況に矛盾するものとして受け取られることで「いわてとたいわん」がこれまでに築き上げてきたものを失ってしまうかもしれない―。

たくさんたくさん悩みました。
悩んだ末に、私たちはコロナの逆境を乗り越えたその先のふるたとのために、
 活動を続けていく決意をしました。

コロナの終息した世界に若い世代である私たちがどんないわてを未来に残したいかと考えたとき、「人のつながり」が絶えないふるさとであって欲しいと、一人ひとりが強く思いました。
 現在、いわて花巻空港の国際定期便はすべて運休しています。物理的なつながりが途絶えてしまった以上、わたしたちが活動を通じて心のつながりを紡ぎ、維持することは、運休再開後の地元の空港を支えることにもつながると考えます。

 幸いにも、5月1日に活動を再開してからわずか10日間で50人以上の方にフォローしていただき、リトルプレスプロジェクトは1000人を超える方々に閲覧されています。
このご時世だからこそ、いわての人々が新たな「つながり」を求めていることを身に沁みて感じています。

コロナで人と人がつながれない今だからこそ、私たちだからできることがあると信じて。これからも、いわてとたいわんは全力で走り続けます。