第12回 当時の私

こんにちは!事務局員の山下朝香です。

私は小学4年生の時に、読書感想文で賞を頂き、北海道で開催された日中韓子ども童話交流に参加しました。1週間、自然豊かな北海道で貴重な体験をさせていただきました。本日は当時の私の気持ちを振り返りたいと思います。

当時の私は、マイブームがピアノで、友達と遊ぶことが好きな普通の小学生でした。少し人見知りがあったため、はじめて大好きな家族と1週間離れて、初対面の友達と生活することはとても大きな不安だったことを今でも覚えています。友達はできるかな、中国、韓国の子とは仲良くできるかな、というおどおどした気持ちの方が大きかったのです。しかし、この心配は徐々に消え、1週間の様々な体験と絵本作りを通して、たくさんの友達ができました。

ですが、一つ後悔があります。今振り返ると当時の思い出に、日本の友達しか出てこないからです。当時の私は人見知りなところが出てしまい、自らコミュニケーションを取る自信がなく、日本の友達ばかりと仲良くしていたのでしょう。今思えばもったいないですね。小学生にとっては難しいことかもしれませんが、もし私が不安に打ち勝ち、言葉の壁を気にせず身振り手振りで自らコミュニケーションをとれていたら、中国、韓国の友達の記憶が鮮明に残っていたかもしれません。

10年という時を経て、私は再びこの事業に関わらせていただきました。昨年の夏に行われた、北京開催に参加経験者として参加できたのです。今振り返れば、10年前の後悔を北京で乗り越えられたなと感じています。臆病な「当時の私」から成長し、中国、韓国の仲間と自らコミュニケーションを取れたからです