「信頼」は活動の基盤

チームが活動する上で、「信頼」の存在は前提条件だ!
 
なぜ、このようなことを最初に述べたのかいうと、JUNKO Association(長いので以下JUNKO)での活動を通して「信頼」の重要性と、チームにおける「信頼」への意識を考えさせられたからです。
 
 
「信頼」は多くの人にとってありふれたモノであり、おそらく周囲の親しい人との間には当然あります。そして、友人や家族といった人間関係において重要であると思う人は少なくないでしょう。それは、自分の周りの人を信じたいと思うし、彼らに嫌いや苦手という評価をされないように無意識に信頼していくものだと思います。
 
では、そんな無意識に形成されていく「信頼」はどういうことなのでしょうか?
「信頼」している状態は、その人が信頼している相手に安心して自分の弱さを見せられる、ということだと思います。
そのためには、互いを信じ、互いに誠意を尽くし、互いに率直であり、互いに思慮深くあることが必要だと考える。そのような姿勢を持ちながら、同じ空間で同じ時間を過ごし、同じ目的に向かって共に全力を尽くすことで「信頼」は強いものへと変えていくでしょう。
これらが欠けると信頼関係は早くも遅くも間違いなく崩れていってしまうと思います。
 
 
JUNKOでも活動する中で互いの意見や想いに対して誠実に向き合い、団体の理念を実現するため、子どもたちの教育環境を向上させるために一丸となって活動しています。そこには「信頼」関係が生まれ、メンバーの意見を聞き、賛成・反対し、より良い結論へと話を進めていき、更に「信頼」関係という繋がりを強めてきているはずです。
 
しかし、私はJUNKOという組織やプロジェクト、部署のチームにおいて、活動していく中で「信頼」への意識が薄れていくのを感じました。
活動していけば、教育支援を軸に自分たちがベトナムやミャンマーの子どもたちに何が出来るのかといったことを最優先に考えることは当然です。と言うより、そのような目的をぶれずに念頭に置いておくことは間違いなく正解!
だが、その中でメンバーと“共に”課題を解決するということも疎かにしてはいけないし、忘れてはいけないとも感じます。
 
どのメンバーも「ボランティアをしたい」、「東南アジアについて学びたい」、「子どもたちのために尽くしたい」などの様々な思いを持って、JUNKO Associationという団体を選び、参加してくれているでしょう。そこには入会した動機を自分一人ではなかなか実現出来ないと感じたり、仲間と共に活動したいと思ったりしたから、団体の一員になることを選んだからではないでしょうか?正直、ボランティアをすることも、東南アジアについて知ることも、子どもたちのために尽くすこともやろうと思えば一人で実現することは可能です。しかし、意識的にしても無意識的にしても、一人ではなく仲間と共に何かしらを成し遂げたいという意志をもっていたからメンバーになることを選んだ。私自身も含め。
 
そのような意志を持ちチームとなった時点で「信頼」は生まれています。
何かしらを得たい、成し遂げたいという想いを持ってJUNKOという場に集まったことで互いのことを考え始めるからです。
ここで重要なことは、その意志をいつまでも持ち続けられるかです。持ち続けることでメンバーとの間の「信頼」は強くなっていくでしょう。
しかし、活動していく中で団体の目的に対して一心になることで、そのような意志が無意識的に薄れていきます。それによって、現地のために全力であってもメンバーのことを疎かにします。今のJUNKOはこの状態に陥りかけていると感じています。
 
もしかしたら、現地のため、子どもたちのために全力で活動していればいいじゃないか、と思っている人がいるかも知れません。確かにそれが重要であることは間違いない。
しかし、それだけではチームの一員としては適していないと思います。
 
例えば、ある人が子どもたちのために自分の担当する事業で尽くしているとします。それだけなら子どもたちへの想いが強くて良い評価をされるかも知れません。しかし、もしその人が自分の企画だけを全力で考え、それ以外は「分からない」、「忙しい」、「関係ない」などという理由で気を抜いていたらどうでしょう?
おそらくチームのメンバーはその人に対して不信感を抱くのではないでしょうか。それは、時間が経つにつれて考え方や感情の行き違いへと繋がり、間違った意志決定や士気低下を招きかねません。そうなっては子どもたちの課題を解決するどころではないでしょう。
 
私は今年度副代表という立場になったことで、団体の一員となった以上その団体やメンバーに対しても尽くすことは必要であると感じました。その団体やチームにいる限り、その中で起きていることは無関係ではないからです。
JUNKO内に設置されているプロジェクトや部署はお互いに影響し合っています。一部分でも欠ければ、団体の役割を果たせなくなったり、団体を維持できなくなったりするでしょう。
一度何のためにそのチームが動いているのか、何のためにそのチームが全員の前で報告しているのか、何のためにそのチームが団体の課題を解決しようと動いているのか、何のために大人も交えて話す機会を設けているのか、を考えてみてください。そして、今チームやメンバーのために尽くせていたのか、自分は何が出来るのかを考えてみてください。
 
 
団体の活動目的を実現するためにも、それぞれがメンバーとの間の「信頼」を重要視し、メンバーにも尽くすことを再確認するべきです。ですが、チームやメンバーのために尽くす中で、決して自分を犠牲にしろとは言いません。物事の優先度は人それぞれであり、他人がそれに対して横槍を入れるべきではないからです。しかし、チームの場では、高い立場出ない限り責任はフラットです。
この先、JUNKOは団体の将来について考えなければタイミングを迎える。その場だけは、今の代表や副代表、チームのリーダーという役職や先輩後輩という差も取っ払うべきだと思う。今の団体はどんな状況なのか、どのような問題を抱えているのか、この先どこへ進んで行くべきなのか。そして、それには誰が必要なのか、自分は何をする必要があるのかを考えることが求められる。しかし、それにはメンバーとの「信頼」が存在してこそ。メンバー間の問題で、チームの力を十分に発揮できないのはもったいない。だからこそ、チームのメンバーとの「信頼」関係を重要視したい!
 
 
ここまで当たり前のことを偉そうに硬い文章でつらつらと書いてしまったが、当たり前だからこそ改めて考えて欲しいと思い、記事として書かせてもらいました!
「おいおい何言ってんだよ」って思った人もいるかも知れないが、少しでも理解して共感したり、考えを巡らせてくれたら嬉しい!

阿部 雄也
2021.09.29

(以下JUNKO)なんて書き方をするのはあんただけよ笑
でもそんな望だからこそ、冷静に物事を見ることができる望だからこそ、自分とは全く違う望だからこそ、全力で“信頼”してました!!!
「組織として何かやりたい」という強い思いを持ってJUNKOに入会した望だからこそ考える“信頼”の重要性だと感じます!!
これからも組織として子どもたちに向き合っていこう!!!!!!

関連記事