カタルシスの原点〜僕の取説【現在編】

お疲れ様です。前回に引き続き「起業」について書ければと思います。ここでも「全能者への夢」の話が続きますので、前回を読んでいない方は先にそちらへどうぞ。

BARを開業してから、BAR内部でもお客さんとも色んなやりとりをしてきました。この1年間で非常に大きく変化したことを端的に綴っていければと思います。それではいきましょう。

【現在】2019年ー2020年

今日のテーマに名前をつけるのなら「全能者への諦めと昇華」かなと思います。

まず、なぜ諦めることになったのか。それは置かれた立場と性格から自ずと導かれました。

カタルシスでの立場は代表として始まったのですが、みんなを牽引するボスというよりは、「みんな一緒になって頑張ろうぜ」というニュアンスが強いリーダー的ポジションだったんですね。そして、それは僕の余白にいろんなメンバーが集うような感じだったんですよ。


このような状況でカタルシスがスタートしたため、完全性=全能者を目指すことは余白を消すことになるなと思い、内に対しては、諦めざるを得ないような状況になりました。

ここから「全能者」というのに対する姿勢を変えることにしました。(昇華)

今まで「全能者」を目標に設定することで実現不可能なことに悩んでいたものを、あくまで、原動力としてのみ利用することだけにスタンスを変化させました。

つまり、ゴール地点に定めるのではなく、方向性だけに置き換えた形ですね。

これで万事解決する…かと思われましたが、そうではありませんでした。

諦めたつもりでも、やはり心の奥底に残っているんですね。意見が否定されたように感じたり、見下されているように感じるとひどく傷ついたり、知らない間に「全ての人を救う」前提で思考が進んでいたり(全能者的発想)

開業1年目を一言で表すならば「全能者思考克服の1年間」でした。

「語り」を通して自己表現し、他者との違いを理解し、自分のかたちの輪郭を探っていく、そして自分が全能者ではなく一個人として出来ることを考えていく。だんだんだんだん、気長に自分の力を見て、影響を及ぼせる範囲を探っていく。全ての人を直接救うのではなく、間接的にでも救う思考を基になすべきことを探る。

いかに等身大の自分に合った選択をして行くのか、夢物語ではなく今を生きる自分のための選択をするのか、わからない問いに素直にわからないと言い、問い続けることに価値を感じることはできるか。

挙げればキリがありませんが、こんな思考を泥臭くやっていました。

僕の今の取扱説明書として、皆さんに理解してほしいのは「全能者になろうとしている僕が見受けられた時に引き止めましょう。」これに尽きます。お願いします。笑

全能者になる方向性だけやなって思う時(ポジティブな力が働いている時)は、引き留めずに置いておいてあげましょう。

とりあえず、過去・現在と「全能者」という目線から紐解いてきました。

僕自身、結構意外な分析になりました。

今日は短めですが、これくらいにしておきます。詳しく何が合ったかを聞きたい方はTwitter等で直接DMを飛ばしていただければと思います。

次回は、カタルシスと僕自身の行く先について書ければと思います。(全能者に関するお話しはこれで終わりです。)

それではまた。

【未来編へ続く】

岩尾俊兵
2020.04.28

経営者やリーダーになるということは全能者たることを我慢する・あきらめることと等しいというのは示唆があります。
全能タイプの経営者は人のやることなすことの欠点が見えすぎて口を出してしまい、結局人がいなくなってしまうということはよくあると思います。
とんでもなく優秀なのに周囲に良い人が集まらず、それでも本人の優秀さで数億円は稼げるものの、「よく考えたら本人が投資でもやってソロプレイした方が稼げたのでは?」という人が結構います。

関連記事