京都特撮企画のこれまでとこれから 

京都特撮企画会長の山田です。


ツールの紹介やヒーロー論について記事を書いていましたが、

肝心の活動内容や実績には一切触れていなかった


ことに気づき、表彰パーティーまでには記事を用意しないと!と思い頑張って執筆しています。

私たちがなぜ活動内容の紹介を渋ってしまったかというと、それは

活動が本気すぎて広報する余裕がないからだったんです。


僕はもともとアイアンマンが大好きで、いつかアイアンマンのような映像を自らの手で作ってみたいと強く思っていました。

大学に進学し、自由な時間ができたので自主制作映画を撮るために人を集めようとしました。この時に名前が欲しいなという理由から

「京都特撮企画」を事実上一人で名乗り、Twitterを通したプロモーションを始めました。これがサークルの始まりです。


その後大学一回生の夏休みに高校の友人とともにアイアンマンを彷彿とさせる洋画風実写メカヒーロー作品を作ろうとするものの予算や人員が足りず、アクションシーンの撮影に手が回らず失敗。

その後は組織の充実を目指し、映画の上映会や友人の人脈などを通して直接対話することによるメンバー集めを進めました。Twitterだけの繋がりでは本気で協力してくれる人を見つけるのが難しかったのです。

一年目の秋から空手や少林寺の経験者、カメラを日常的に扱える人を集め再び作品作りを始めました。この頃から組織としてどう動かしていけばいいか模索を繰り返しました。趣味を軸に集まっている集団なのでコミュニティーの楽しさを優先し趣味に相反したことがあれば人は離れていきますし、だからと言って黙々と作業を続けていれば煮詰まってしまいます。そこで、普段の話し合いの場である例会に変身ベルトなどの個人のコレクションを持ち寄ったり、映画を見ればその感想を語ったりすることでコミュニケーションと趣味を両立することに成功しました。


その後春休みを利用してバトルロワイヤル作品「密林行動」を撮影。権利問題で公開には至りませんでしたが多大な労力と話し合いの結果、一つの作品を完成させることができました。

サークルが結成されてから二年目には専門的な知識を持った新入生も加入し、より充実した体制を整えることができるようになりました。ホビーとしての特撮に収まらず、映像文化としての「特殊撮影技術」作品およびその周辺文化や技術を文化的、社会的、商業的観点などから研究する深みを持たせた集団として再構築しました。


例会では毎回一人が自分の好きな作品を持ち寄ってプレゼンテーションを行う「作品紹介」では普段見かけることのないコアな作品群が並び立ち、知的好奇心をそそります。映画にかかわらずアニメやお芝居などにも興味の範囲を広げ、積極的に新しい知見に触れようとする姿勢は人間の元来持っていた純粋な知的好奇心そのものであり、知的好奇心を満たし教養を深めるのにはうってつけです。


二年目の夏休みに公式処女作「LIKE A HERO」の制作を開始。オリジナルのヒーローを自らの手で一から作成し、脚本や絵コンテを作成し、推敲を繰り返した上で撮影に臨みました。撮影には断続的に4ヶ月近くを要しました。そして編集や合成にも多大の時間がかかっていますが、今年7月にある「門真国際映画祭」に出展するべく仕上げ作業に入っています。(予告はこちら https://www.youtube.com/watch?v=bY7W3eFjXk8)


今後の活動としては、より人員を増やした上でサークルとして外身、中身ともにさらなる発展を望んでいます。映像のクオリティは地上波作品はおろかマーベルなどの洋画にも挑戦する勢いで不断の研究と試行を続けていきます。また、日本のお家芸でもある実写特撮作品をどう文化の中で存続させていくのか、今後どのような発展をしていけばいいのかという文化の先端に立った論考を行動を持って表現していきたいと考えています。



ここまで長い文章を見ていただきありがとうございました。本日の表彰パーティーでは私たちのヒーローコスチュームが登場します。お楽しみに!!

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