アベンジャーズエンドゲーム感想その2

前回の記事から時間が空いてしまいました、京都特撮企画の山田です。

そろそろエンドげオームの公開が終わろうとしていますが、懲りずに感想書いていこうと思います!


*その2ではネタバレしまくります*


画像無断連載はマズいのでYouTubeの公式映像を貼っておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=TcMBFSGVi1c

前回の記事から時間が空いてしまいました、京都特撮企画の山田です。

そろそろエンドげオームの公開が終わろうとしていますが、懲りずに感想書いていこうと思います!


キャプテンマーベルというスーパーエースとアントマンという切り札

よく感想を聞いていると耳にするのですが

「エンドゲームはキャプテン・マーベルが強すぎてつまらなかった」

などと言われています。キャプテンマーベルは3月公開された単独作品で初登場かつ作品群の時系列的には最古参ということになっています。しかも強い。いわゆる「スーパーマン枠」でいわば無敵です。冒頭でサノスがあっけなく死んでしまったのもキャプテンマーベル(と無双ソー)のせいに見えてしまったかもしれません、さらに女性ヒーローとのことでポリティカルコレクトネスの問題からパワーバランスが歪んだとも批判されているようです。。

しかし、本当に勝利の鍵となったのは前作での戦いの中でたまたま一人量子世界(異空間のようなものです)紛れ込んでいたアントマンだったのです。

これが面白いところかなと思っています。アントマン(スコット・ラング)は31アイスクリームのバイトを1日でクビになるような駄目男です。彼は(これもたまたまなのですが)現実世界に帰還できた時、既に世界の人口の半分は消滅していました。状況をつかめないままアベンジャーズ本部を訪れ、そこから本作の見どころである「タイムスリップ作戦」につながるのです。サノスという不条理な敵に勝つのはパワーゴリラ最強の戦士ではなく一人のしがない、家族愛に溢れたおっさんだった、ここが最高にアベンジャーズ何たるかを語っていたなと思います。

「サノス」という敵の恐ろしさと彼に対するアンサー

世の中に悪役というものは無数にいますが、サノスは他とは違います。

パワースペックの話などは関係ありません、彼が虚弱な存在であっても同じことをしただろうからです。

興味のある方ならお分かりの通り、サノスは「全宇宙の生命を半分にする」ために石を集め、前作でその願いを遂げます。そしてその後は石が他の人間に使われないよう命がけで石の破壊を実行します。生き残ったアベンジャーズチームが彼を強襲した時には意思は存在せず、満願を果たしたサノスはあっけなく斬首されてしまうのです。この気持ち悪さ、悪役にはそぐわない純粋に一つの方向に向かっていくその信念から来ているのではないでしょうか。愛娘ガモーラを生贄にソウル・ストーンを入手した際彼は嘆き苦しんでいました。彼はサイコパスでありながらも一人の心ある存在なのです。これも恐ろしい。というのも、人間が「ある成果を得るために他の何かを犠牲にする」ということは日常的に行っている営為でありその痛みを思いっきり受け止めるハートに人間の心らしさを持ちながら、悩まず行動するその姿に「理性の狂気」を感じるからです。

彼のファイトスタイルもそれを物語ります。前作でのハルクとの肉弾戦ではボクサーのように急所を狙い最短で倒しましたし、キャプテンマーベルとの戦いでも乱戦の中で瞬時にパワーストーンの力を引き出していました。彼はどこまでも「人間の理想とする理性」の権化でもあるのです。

まとめると彼は人間の情を持ちながらそれを狂気とも感じられるほど理性でコントロールし、計画的に実行する人間の反証ともいうべき存在といえるでしょう。


サノスが好きなので長く書きすぎました、、さらに第三弾としてサノスに対しアベンジャーズが、いや私たち視聴者が出したアンサーについてちゃんと語っていこうと思います!!


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