○大学生が地域にいることを「当たり前」に
現在、日本では東京への過度な一極集中が問題視されています。それは若者においても顕著な傾向で、 大学進学や就職を機に、地域を離れ、東京へ進出する若者は後を絶ちません。こうした若者の地域離れ は、地域のマンパワー不足、ひいては地域の衰退を もたらしてしまいます。
私たちは「大学生が地域の中に入っていき地域の 方々と共に活性化を目指す」というモデルの確立を 目指しており、そのためには大学生が地域創生に取 り組む土壌を作る必要があります。 「土壌作り」という意味から銘打った「プラット フォーム」事業を通じて、私たちは大学生の地域創 生を一般化することを目指しています。
【活動内容】
①第一回大学生地域創生会議
大学生地域創生会議とは、大学生が地域の中に入っていき、地域住民や行政,民間企業などと共に地域創生について考える合宿形式のアイデアソンです。創生会議を開催することで、大学生の斬新なアイデアが地域活性化の取り組みに新しい風が吹かせる他、地域創生に対する大学生の感度を上げるといった様々な効果が期待できます。さらに創生会議では、ただアイデアを考えるだけなくそのアイデアの実現に向けて動き出すことも重視しています。もちろん短期間でも大学生が真剣に地域創生に取り組むことは有意義なことではありますが、真剣に取り組む中で出たアイデアには大きな価値が秘められていることが多いと考えるからです。
2019年5月に兵庫県洲本市で第1回大学生地域創生会議を開催しました。「地域内再投資に留意した上で洲本の活性化を考えよ」をテーマに、京都大学の学生を中心に20名が参加し、1班5人の計4班に分かれて1泊2日の合宿を行いました。創生会議の事前の段階として、京大で事前学習会も行い、創生会議当日も全ての班が深夜まで議論を続けるなど有意義な時間を過ごしました。 最終発表会には洲本副市長や洲本市企画課課長、洲本で活動される企業の代表取締役、市議会議員、地元住民などの方々が参加され、4つの班の発表プレゼンをより多くの地域の方々に見ていただきました。今回の創生会議で最優秀賞を獲得したアイデア「TRYANGLE」は実現に向けて洲本市等を協力しながら、エスノ3ジョウで事業化し、本格的に動いていくことになりました。
②第二回大学生地域創生会議
洲本市は7年前から大学と地域が連携する域学連携事業に取り組んでおり、私たちも2018年から参画しました。現在では6大学が洲本市で活動しています。2020年2月に開催した「第二回大学生地域創生会議」では、各大学間の連携を促進することを目指し、各大学の代表者が参加しました。2泊3日の合宿では、域学連携事業の今後について活発な議論が行われた他、交流会なども開かれ、大学間の親睦を図りました。会議での議論内容は、「洲本市域学連携事業推進計画書」に反映される予定です。
③Our地 ~地域をゆるく語り合おう~
「Our地」は、「地域をゆるく語り合おう」をコンセプトに開催した大学生対象イベントです。2019年9月に京都市内で開催しました。都市部において、地域をテーマにした大学生対象イベントを開催することで、より多くの大学生に地域について考えるきっかけを提供することを目指しました。当日は、それぞれの出身地の話題などで盛り上がりました。