○若い外部の視点で観光振興を目指す
地域活性化の一つの方向は「観光」です。 地域にある、自然や文化的な魅力は、人々を惹きつけ、地域を好きになってもらうきっかけ となります。また、実利の面から考えても、 「観光」は地域にお金を生み出す根源にもなることから重要だと言えるでしょう。 一方で、「観光」の担い手が地方部では高齢者中心となっているのが現状です。その結果、 マンパワーの不足やアイデアの固定化といった 様々な問題が生じております。
私たちは「大学生」という若い外部の視点で観光に携わることにより、地域の自然や文化的 魅力を新たに掘り起こし、様々なメディアを通じてそれらを発信することで、地域活性化の一 翼を担うことを目指します。
【活動内容】
①「レトロなまち歩き」への出店
洲本市の観光地「洲本レトロこみち」で年2回開催されるまち歩きイベントで、毎年多くのブースが出店します。私たちエスノ3ジョウも、これまでに京都大学珈琲同好会と共同出店しコーヒーを販売したほか、京大工房と共同出店し「円周率コースター」などの京大グッズを販売しました。
②レトロこみちマップ制作
レトロこみちのパンフレットを制作しました。2018年の第一弾の制作では、各店舗の取材からデザインまで全てエ スノ3ジョウで行いました。2019年には、京大工房と共同で第二弾を制作しました。パンフレットは、レトロこみちの各店舗の他、洲本市外の各地や東京のアンテナショップにも置かれています。
○「洲本レトロこみち」について
「洲本レトロこみち」とは、兵庫県洲本市の市街地の約 350mの路地のことで、比較的新しい観光地です。江戸時代から区画整備がされていなかった古民家をリノベーションし、島外からお店を誘致しています。若者の定住を目指し、地域住民の任意団体である城下町洲本再生委員会が整備し、7年間で70店舗もの店が出店しました。また、年に2回、「レトロなまち歩き」というイベントが開催されます。その際、再生委員会が2日間だけレトロこみち周辺の物件を格安で貸し出すことで島内外から多くの店が出店しています。
「レトロこみち」には洲本の名所として多くの観光客が訪れています。それでもなお、観光地としてはさらなる発展のポテンシャルが見込まれます。私たちは大学生の視点でそのポテンシャルを開花させるべく、活動しています。
○しだれ梅プロジェクト
南あわじ市八木にある樹齢60年のしだれ梅の大木。海外メディアにも取り上げられ、時期が来ると大勢の人で賑わいます。このしだれ梅は村上さんという一人のおじいさんが育ててきましたが、高齢のため今後一人で維持が困難になってきています。また木を維持・成長させるには、周囲の廃屋の処理などの費用が必要となります。また、繁忙期の交通渋滞など、周辺住民の生活環境に悪影響をもたらすため、大々的な観光地化・収益化は困難です。
ただ、地域住民の理解を得て、みんなが納得する形で収益化ができるようになれば、地域力を高めるきっかけになり、立派なしだれ梅の大木を次の100年につなぐことができます。私たちは大学生という立場を活かしつつ、全員が納得できる解を模索していきます。