渡航中の大反省

一昨年の渡航中、私はとてつもない過ちを犯してしまった。腹痛の発症である。
渡航中、腹痛なんてよくある話と思われるかもしれないが、実はこれは大きな問題だった。

腹痛の原因は自分にもわかっていた。バシー(ラオスでのお祝い会)やピクニックにてパーティ形式でご飯が出されたときに、余らせてはいけないと食べ過ぎたことであった。用意されたものを残すということが自分にとっては失礼に思えてならなかったのだ。

いざ腹痛になったとき、自分だけ戦線離脱することになるかもしれない、そう思っていた。しかしその予想はとても甘かった。
腹痛を治療すべく、病院のある隣町へ行くためのバンの手配、保険の手配、大学への連絡、病院の手続き、それら全て先輩方にして頂いてしまったのだ。先輩方が総動員されたため、その日予定されていたアクティビティは延期。リスケジュールも余儀なくされた。

そもそも、渡航したときは一年生、初めての渡航だったため、特に難しいことをすることもなく、先輩の背中を追っているだけだった。先輩方が忙しそうに不測の事態に対処している傍ら、自分はこれといった担当もなく、ごく普通に過ごしていた。すなわち、仕事をしていない人間だった。
そういった人間のすべきことはただ一つ、お荷物にならないこと。日々健康に過ごし、先輩方の負担を減らすことに努めるべきなのである。

自分一人の腹痛でグループ全体の渡航スケジュールまで変えることになってしまった。
メンバーの不調は海外渡航においてグループにとてつもないダメージを与えてしまう。この経験で私は自信の健康管理が自分のためではない、全体のためなのだということを深く、深く認識した。

今期私は低学年班班長に加えて保健係も担当している。この経験を余すことなく次の世代に伝えられたらと思う。