【予習】自己単元
◎LAPで得た学びや気づき、実生活の出来事や変化について
▼6月オリエンテーション:・第6期のときに不完全燃焼で終わったことへの後悔の念が強かったことを覚えている。特に「ジェンダー」への関心が高いことに気づけた状態で終わったので、7期のジェンダーの授業も楽しみだという感情が特に大きかった。
・初めて福岡県外の学生も参加するLAPの運営学生になり、ワクワクでいっぱいだった。実際オンラインの予習で話してみると、物理的な距離の遠さを感じさせずにコミュニケーションが取れて、とても嬉しかった。
▽6月実生活:
・苦手意識をもっていた車校を再開し、無事に仮免取得。苦手なことにも挑戦すれば報われることに気付く。
・ずっと念願だったオンライン留学に挑戦。
・学内の「障がい者支援講座」に初参加。聴覚障害にも様々な種類があることを知り、今まで障がいを一括りにしていたことを反省するいい機会になった。
▼7月ジェンダー単元:
・二項対立に囚われないことの大切さ
(愛の反対は嫌うことではない、無関心だ。/男性の敵は女性ではなく、家父長制です。)
→「男性VS女性」で考えてしまうため衝突が起きる。いかに性別の垣根を超えてジェンダーを捉えることができるかが大事であり、これはジェンダー以外のテーマでも大事。
→今までは女性の辛さに焦点を当てていたが、男性の生きづらさにも注目できるようになった(ジェンダーに関する連続講座「未来をつくるアウトプットラボ」での課題意識の変化に繋がった)
・特権とは、「マジョリティ側の社会集団に属することで、自動的に受けられる恩恵のこと」。ポイントは、「労なくして得る」ことで、特権を持っている側は、苦労せず特権を有しているから、そのことに気付きづらい。
→私は「特権」を持っている人間だったという気づきを得た。
▽7月実生活:
・就活や車校が終わったタイミングで、社会勉強にと中経協でインターンシップを始めたことは、自分にとって大きな挑戦だったと思った。今までやっていたようなバイトとは違い、自分で考えて行動する比重が高いことが、私にとってとても刺激的な経験だった。
→OYMのとき同様、ほぼ即答でやりますと言ったことを覚えている。はたから見るとあまり何も考えずに突き進むので、危なっかしいように見えるかもしれないが、「やらない後悔よりやる後悔」をモットーにしている私にとっては、この決断が正解だったと今でも感じている。
▼8月コンピュータサイエンス単元:
・ジェンダー同様、「AI VS 人間」や「ネット VS リアル」といった二項対立で考えるのは良くないという気づきを得た。どちらの良さも融合して物事を考える「美意識」を鍛えたいと思った。
・「多様性」が求められる時代に世間一般にウケるものをつくるビジネスは正直難しいとも感じた。
▽8月実生活:
・オンライン留学と、インターンシップの大きなプロジェクトが同時進行であったので、なかなかハードな1か月だったが、その分学びも多かったように思う。途中でオンライン留学は自分に合っていないと感じて辞めてしまったが、それも自分にとって最適な選択だったと感じている。「熱しやすく冷めやすい」と言われることも多いが、よく言えば「優先順位をつけて自分が大事にしたいものを残した」とも言えるので、悪い選択ではなかったと思うし、情報が溢れている現代社会においては、優先順位づけは大事な取捨選択のスキルだと感じている。
▼9月オンラインミート:
・みんながLAPに馴れてきたタイミングで一度振り返りをすることで、改めて今後のLAPを頑張れるいいきっかけになったと思う。LAP生のプライベートな側面について今まで知る機会がなかったので、お互い合宿前にパーソナリティを知ることができたのも良かったと思う。3ヶ月間を振り返って、プライベートな部分も、LAPにかなり影響を受けていることに気づいて、LAPを通してより深みのある人間になりたいと感じた。
▼9月経済単元:
・「対話って素敵だ」ということに改めて気付かされた2日間だった。今までオンラインで話していて直接会ったことがなかったメンバーと対面で話せる喜びと、色んな価値観に触れることができる喜びを噛み締めることができた。
・「経済」に対して何となくネガティブな印象をもっていたけれど、あくまで経済にどのように対峙するかを考えると、あって悪いものではないと思えたのが、前回とは違った感想。
→自分自身の買い物のあり方といった経済との関わり方を改めて考え直すことができた回。
→今思えば、このときから既に利益追求型の民間就職に対して違和感を覚えていたのでは?中経協は「愛をもって」九州を盛り上げようとしている非営利の経済団体で、そのような関わり方の方が自分の価値観に合っているというプライベートでの気付きを得ることもできた。(合宿では、民間就職が向いていると思いつつ、揺らぎを感じているメンバーもおり、経済との関わり方に正解はなくて、どこまでも考え続けないといけない永遠のテーマだとも感じた。)
▽9月実生活:
・インターンシップ先で直属の上司だった方が産休に入ったことがきっかけで、一気に「主担当」のような位置づけになったことに最初はプレッシャーを感じていたが、「あくまでもインターンシップ生だから」という言葉をいただいて、肩の荷が降りた経験。このとき、今まで上司の「補佐」という位置づけのまま、「指示待ち人間」になっていた自分をかなり反省した。主体的に動くことが大事、だけどきちんと周りに指示も仰ぐ謙虚さも必要、ということを学んだ。
・対話を知らない大学生に対話の面白さ・奥深さを広めるべく、あずきと対話ユニット「わずだff」を結成し、初めての対話イベントを主催。初対面同士で対話が初めての大学生が多かったのにも関わらず、深い対話を実践していて、なかなか手ごたえを感じた初回だった。
▼10月自然の摂理単元:
・友達の影響もあってSNSでエシカルな情報を入手したりと、人並み以上には環境問題にはもともとそれなりに関心はあった方だと思ったが、改めてのんきにしている場合じゃない、何か自分にもできることをしないとと思わされた回だった。実際に街中から生ごみを集めるというフィールドワークを初めて体験したが、街の人々の環境問題への関心の高さに感銘を受けた。コンポストはやって当然!というような雰囲気に、私もやりたいと思わされた。
・この回はまさに自分自身のキャリアを考え直すターニングポイントだったと思う。私はこのとき既に内定先が決まっていたが、ペンキメーカーという環境配慮をしているどころかむしろ環境に悪いものをつくっている会社だったので、そこに私自身なんとなく違和感を覚えていた。それでも、社内で環境配慮の動きを見せればいいという趣旨のコメントをしたが、これは決して本心ではなく、周りで聞いていた方もそのことに薄々気づいていたようだ。環境は私にとってかなり真剣に考えたいテーマでありポリシーだったということに気づかせてくれた大事な回でした。この回のことを忘れずに心に残していたいと思う。
▽10月実生活:
・たまたま参加した連続講座で10年来の幼馴染と再会。「ジェンダー」というなかなか深いテーマについて学ぶ内容に幼馴染が参加していたことに驚きつつ、似た価値観を共有しながら人生を歩んでいたことに感動した。その後、小学校のときの仲間内で会うことになり、「ご縁」を感じた1か月だった。
・内定式前日の「内定」。中経協で働かないかと言われ、インターンのとき同様即答した私は、内定式当日のドタキャンという人事阿鼻叫喚の最低な行動に出たが、これもまた「ご縁」。LAPでの私の何気ないコメントが引っかかっていたという古賀さんの言葉に涙。私のことを本当の意味で知ってくれていて見守ってくれる人たちのもとで働きたいという思いから、私はただのインターンシップ生から「内定者」になった。
→あまりにも「ご縁」を感じざるをえない1か月になった。激動ではあったものの、これもまた人生。いいネタができたとほくそ笑むまえこであった。
▼11月芸術単元:
・「好き」って言語化できない不思議な感覚。なんで好きなのかを考えても、答えは出ないかもしれないけど、考えることに意味がある、と感じた回。アレゴリーのまなざしは、コンピュータサイエンス単元のときに考えた「多様性」について考えざるを得なかった。(今もまだ根強く残っているものはあるとはいえ、)いわゆる世間一般にウケるものというのがなくなってきているのでは?
・SNSの普及によって、反省的判断を身近に捉えることができるようになったけど、情報は溢れかえっている中で、何が「正解」なのか、「エビデンス」を求める生きづらい世の中にもなったような気がした。対話的に捉えることが改めて大事だと気づかされた。「みんあ違ってみんないい」「誰かの嫌いは誰かの好き」色んな価値観を受け止められる人間でありたいと思った。
▽11月実生活:
・対話と学び学園祭でバタバタしながら、実家の引っ越しでバタバタして、インターンの仕事忙しい中で長崎に出張することが決まってバタバタして、、、とにかくあわただしい1か月だった。それでも乗り切ることができたのは、どれも私にとって新鮮で刺激的な経験だったからだと思う。学園祭は対話が大好きな私にとっては何としてでも頑張りたいプロジェクトだったし、実家の引っ越しは10年ぶりでほぼ覚えていなくて新鮮だったし、出張も初めての経験だったけどなんやかんや県外に出て仕事するのって新鮮で楽しかったし、なんやかんや充実したいい日々を過ごせていたなと思う。これからきついな~と感じることがあっても、角度を変えてみたり、人生全体を通して考えたら、いいスパイスになるのかもとか思えば、人生なんてことないじゃない!とポジティブ思考を発揮するまえこでした。
▽12月実生活:
・11月が繁忙期だったとすれば、かなりゆとりのある1か月だったなと。11月は全く遊ぶ余裕なんてなかったけれど、山口までお笑いライブを観に行ってみたり、幼馴染と映画を観に行ったり、津屋崎で街歩きイベントを運営したり、比較的ゆったりとした時間を過ごせた気がします。ずっとあわただしいと息切れがするので、こういうゆったりとした時間はしっかり楽しむことで、人生豊かになるのかなと思います。もちろんしっかりやるときはやるので!
▼1月特別講義:
・まだまだ社会問題はたくさんある、でも解決しない社会問題はない、と少し前向きになれた講義だった。今回、安部敏樹さんに直接解決策を見せていたお三方は、みなさん当事者意識をもって課題に対して既に真剣に考えて行動できていた。私も社会問題に対して誠実に向き合わないといけない、と思わされた。私は限界集落の空き家問題を社会課題として取り上げたけれど、解像度が低く、どのように解決したらいいのかが全然見えてなかった。古賀さんとぽんさんに見てもらって、具体的に実際にある限界集落を例にとってみることや、ヒアリングをしたと仮定して、実際にどんな問題があるのか、どう解決したいと人々が考えているのかを想像する大切さに気づいた。結果として、私自身が所属しているインターンシップ推進協議会のプロジェクトの一環として、社会課題を解決できるのではないかと考え、一歩前進した。少し他の人から見てもらうだけでも見違えるほどブラッシュアップされて、改めていろんな視点で物事を見ること、「対話」の醍醐味を感じた1日だった。
▼1月宗教単元:
・「宗教」と聞くと、どうしても縁遠い存在に感じてしまっていたが、身近な人や物などの喪失体験による「負債感」は、世界宗教での感覚にとても近く、また去年とはまた違った視点で宗教の身近さを感じることができた。
・前回まで、「神頼み」などは自分都合の信仰だとネガティブに捉えていたが、これを長期的に捉えると世界宗教と何ら変わりはないという考えは、ある意味自分たちの宗教との関わり方を肯定してくれているようで嬉しくも感じた。
・宗教が人によって捉え方が異なることは、まさに対話的な思考で物事を見ることが大切だということを教えてくれる。そして、ご縁によって「生かされている」という感覚は、今後の人生においてとても大切にしたい価値観だと感じたし、自分の生い立ちを改めて振り返るいい機会になった。
・「宗教=法律」という考え方も大変腑に落ちた。ちょうど講義前に国家単元の予習をしていたときに、ルールというよりも共通の「価値観」が良い文化を生み出すのではないか、という話をしたばっかりだった。みんなが同じ方向を向けるルールを設けたことが、結果的に多くの人々の心に刺さり、世界宗教となっているのではないかと感じた。
・紛争が絶えない世界ではあるものの、誰しもが同じ価値観を共有していて、みんな良き社会を望んでいるという「性善説」を忘れず、日々感謝を忘れずに過ごしていきたいと思う。
▽1月実生活:
・LAPや中経協の「ご縁」を感じた1ヶ月だった。福岡まなラボというシンクタンク主催のイベントに安部敏樹をお呼びして、運営で携わらせていただいたり、LAPでもコーチングでもお世話になっている松田美幸さんと一緒にお話しする機会があったり、九州教育志士の回という古賀さん主催の会に呼ばれた時にゴリけんさんとお知り合いになった。今まで遠い存在だと感じていた方々が、かなり近い存在になる経験をたくさんさせてもらった。それでも決して驕ることなく、むしろ自分がまだまだだということを知り、向上心をもって日々過ごすことが、とても大切なのだと感じている次第です。
▼2月国家単元:
2点の理由から、歴史を学び、自分ごととして考えることが大事だと感じた。
1点目は、「人類の叡智」を知ることができるからだ。「昔の人」は今と感覚が違うから、と舐めていてはいけない。ソクラテスが唱えた「無知の知」は、今の現代人に果たして浸透しているだろうか?しかし、今とても必要な考え方であるに違いない。ルネ・デカルトの「そもそも論」から考える手法がなければ、私たちは「常識」の何も疑わずにのうのうと生き続けていただろう。全般的に、偉人たちが成し遂げてきたことは必ず私たちの価値観に根付いており、今も大事さを教えてくれる。
2点目は、「歴史は繰り返す」からだ。今の社会とは全く異なる文化をもつ昔の事象を知っても、役に立たないと感じてしまいがちだが、意外と昔から続く観念が今の社会の考え方に繋がっていたり、ずっと平和に過ごせていたけれど、世界大戦直前の状況と似通っていたりしている。しかし、歴史は変わらないと、何も考えずに見ているだけでは、この世の中は何も変わらない。特に、すさまじい技術革新の影響で、人類は「思考停止」状態でも、「なんとなく」「平和に」生きていくことができる。しかし、それでは何も変わらない。自分たちはどうありたいのかを考え、行動することが大事だ。半年間以上学んできたLAPの学びも、まさに自分たちがどうありたいかを模索するための時間だったと私は感じている。ジェンダー単元や経済単元など、ジャンルの違う学びがたくさんあったが、歴史にはそれらが沢山散りばめられている。
今回の国家単元を通して、歴史を学び直し、他の単元もまた振り返っていきたいと感じた。そして、学び直したこと、「人類の叡智」を次世代に繋げ、考え続けていきたい、と感じた。
▽2月実生活:
・初めて自分がメインで企画・運営したインターンシップを無事完走した。LAPで学んだ「対話」を実践し、自ら考えるを深めるプログラムにしたが、参加学生からは本当に参加してよかった、自分を知ることができた、前向きになれた、夢・目標が見つかった、といった嬉しい言葉をもらえて、本当に頑張って良かったと思えた。私のミッションは、対話を広めること、そして自ら考え行動できる人を増やすこと、ということを改めて実感することができたし、純粋に大きなプロジェクトを1個成功させることができて、私自身の大きな自信になった。今後、仕事でもプライベートでも、「対話」を大事にしていきたいと思った1ヶ月でした。
◎事前課題に対する仮説
【お知らせ】3月5日(日)LAP自己単元の事前課題
LAP|Liberal Arts Program for Next Leaders
私は、「対話」で教育のあり方を変えたいと切望する「ファシリテーター」です。
「いい大学に行き、いい会社に入って、幸せな家庭を築く」という人生のテンプレートに何の疑問も抱かず、井の中の蛙で、家族・学校に敷かれたレールにのっていた高校時代。大学受験に失敗し、レールから外れた私が、レールのない道を進み、本当に自分のやりたかったことを見つけた大学4年間。
私はずっと中高6年間で受けていた、正解を追い求める教育のあり方に疑問を感じていた。私はずっと勉強嫌いだと感じていた。しかしLAPを6期・7期と受けて気づいた。私が嫌いだったのは「正解だけを追い求める勉強」だった。自分で考え、他の人の価値観に触れ、深める、正解のない問いも向かう勉強が好きだったのだ。LAPでそのことに気づけた。
私は、「九州インターンシップ推進協議会」の主担当として、インターンシップから「キャリア教育」を変えたい。そしてLAPで学んだ「対話」を通して、常識を疑い、誰もが自信をもって「自分で」人生の選択ができる社会を実現したい。私は「対話×教育」で社会を変えていく「伴走者」でありたい。