【予習】国家単元

【予習】国家単元

◎事前課題に対する仮説

問1)あなたは架空の世界で100人のホモ・サピエンスの村に住んでいます。ある日、あなたは村の人々から、村のリーダーになってほしいと相談を受けました。村には高齢者も、働く世代も、こどももいます。 裕福な人も、貧しい人もいます。 良い人も、悪い人もいます。 能力の高い人も、能力の低い人もいます。 あなたなら、どのような目標を掲げ、どのようなルールを制定して村を運営していきますか?まずは各人が5~10のルールを作り、それをグループで 共有した上で、当日はその中から5個を選んで発表してください。

①1か月ごとにリーダーを入れ替える(100人全員が村の運営を自分事として考えられるように)
②他の村にはない独自の通貨でやり取り
③悩み事や意見があれば匿名で伝えることができる目安箱に投稿する
④人道的に良くないこと(犯罪など)を起こした際は村から追放する
⑤富は「働く世代」が一番もらえるように分配する

問2)これらのルールに照らして、現在の日本をどのように評価しますか?

今の日本には、国民の意見を幅広く聞くシステムがあまりできていないように感じた。「選挙」を通して意見を伝えることはできるが、結果的に代表者が私たちの代弁をするという形をとっているので、私たちの意見を直接伝える機会が少ないように感じている。
複雑になっている現代社会だからこそ、多くの価値観を聞き入れる姿勢が必要になってくるのではないかと考えた。

◎課題図書・資料・フィールドに触れて

▼課題図書「サピエンス全史/ユヴァル・ノア・ハラリ(著) 」

①について
1か月ごとにリーダーを交代すると運営システムが混乱するため難しいのではないか、という意見がチームの予習MTGに出た。しかし、村人にはぜひ村の運営には関心を持ってほしいので、班を編成し、リーダー以外に班ごとに意見を取りまとめるリーダーを作るという意見があがった。人数が少ないため、今よりもみんなの意見が村運営に反映されやすいのではないかと考えた。

②について
サピエンス全史にもあったように、物々交換の延長線上で通貨は作られるようになったため、最初から村でしか使えない通貨を作ってもいいのではないか、という意見が出た一方で、格差につながるのではないかという意見も出たため、通貨は使用せずに物々交換でやり取りする形でまとまった。

③について
匿名なので意見が言いやすいのではないかと考えていたが、メンバーの中では、実際に口に出してメンバーとともに対話をすることで見えてくる課題や展望があるのではないか、言葉で表せないモヤモヤについては投稿しづらいのではないか、といった興味深い意見が多く寄せられ、結果的に班ごとの対話形式の話し合いに落ち着いた。

④について
悪いことをしたら即追放するとなると、情状酌量の余地がなくなったり、冤罪の可能性を見逃してしまったりする危険性があるため、新たな法律の制定が必要不可欠だと感じた。しかし、何か事象があった後に後付けで法律を作ることはできない、という原則があるため、法律の制定の方法は、より話し合いを深めたいテーマだと感じた。

⑤について
富の分配については、あまり格差が広がらないように、「現物支給のベーシックインカム」という興味深い意見が出た。現物支給というのは、最低限飢え死にをしない程度の食糧を支給するというもので、他に生活に必要となる部分は個人で稼いでもらうことで賄うような仕組みにすれば、ベーシックインカムでもそのまま富を蓄えて格差が広がる危険性がなくなるのではないかと考えた。しかし、ベーシックインカムをするにはどうしても元手が必要となるため、この元手を誰がどのようにして作り上げていくのか、という問題点が生まれた。元手の部分まで話をまとめることができなかったので、講義を通してまた考えていきたい。

今回、100人というわりと限られた人数だったからこそ、理想論的に思考実験ができたのはとても興味深かった。その一方で、理想論的だからこそぶつかる壁もあり、特に社会保障の観点はより一層対話を深めたい内容だと感じた。
最終的には、国家運営を考える上で「対話」が重要である、というチームの意見につながった。講義を通して他のチームがどのようなルールを作り上げたのかを見て、国家というものについてさらに考えを深めていきたいと思う。

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