【1月16日(日) 第6期宗教単元開催報告】

2022年になり、新年初めてのLAPの講義は宗教単元でした。今回は、九州大学人間環境学研究院 人間科学部門共生社会学 准教授・人間環境学博士 飯嶋 秀治 様を講師としてお迎えしました。

事前課題として『自分が考えてきた「宗教」と、読んだ書籍に書いている「宗教」との関係を考えて見て下さい。』という問いが出されました。それに対して、それぞれ課題図書(以下参照)を読みながらチームでの対話を通して考えて臨みました。

【A・Bチーム】聖と俗/ミルチャ・エリアーデ(著)
【C・Dチーム】意識と本質/井筒俊彦(著)

講義のはじめ、先生への自己紹介と共に一人ずつ予習で取り組んできたことを発表しました。そのなかで、宗教はこころの拠り所であるという意見が多くありました。また、人の行動に影響を及ぼす信念のようなもの、さらには哲学との関係性についての質問まで様々な意見が出てきました。

これらの質問に答えていただいた後で、飯嶋先生の講義を進めていただきました。
仏教・キリスト教・イスラム教についてとても分かりやすく説明をしていただきました。特に、仏教の中にも様々な種類がありそれぞれの特徴を比較してあるところは興味深かったです。密教の悟りについての考え方は意外なものでとても面白かったです。

また、ワークショップも行いました。ここでは意識とは異なるところで動いてしまう身体を感じることのできるワークをしました。コントロールできない身体の動きがあることを実感し不思議な気持ちになりました。

最後には、これからの日本での宗教に対する考え方、スピリチュアリーに対する考え方
国が法律を定めていることについて議論がありました。今回は受講生からもたくさんの質問が出ていて、持ち帰ることとなったモヤモヤも含め、考えを深めるとてもいい時間になったと思います。

講義前、宗教と自分の関係性は薄いものであると感じていました。しかし、考え方を変えてみるとすぐ身近に宗教的なものが沢山存在していると感じました。キリスト教の授業のある大学に通っているので来年度からの講義も一層楽しみになりました。

皆さんのリフレクションも楽しみにしています!

<文責:前田>

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