【2月6日(日) 第6期国家単元開催報告】

LAP第6期の国家単元の講義をオンラインで開催しました。今回はC1X Inc.の長山大介さんを講師にお迎えしました。

はじめに長山さんのこれまでの人生をご紹介いただきながら、人の生涯について考えました。人間が生きてから死ぬまでの時間を図で見てみると、想像以上に人生は短いものだと痛感しました。長山さんの「悔いのないよう、全力で突き進もう」という言葉を忘れず、一日一日を大切に生きようと思いました。

次に、「本物の知」についてお話いただきました。「研究」とは何かを説明していただいた上で、LAPに通ずる「リベラルアーツ」の大切さについて改めて実感することができました。

その後、「人(ホモ・サピエンス)とは何か」について、人間が生まれる遥か昔の「宇宙」まで遡って考えました。壮大な宇宙の中では、人間は99.999%空洞の存在に過ぎない「一切皆空」である、という事実を突き付けられたと同時に、「無」に過ぎない私たち人間が高度な言葉を獲得し、「虚構」を扱えるようになったことの凄まじさを知りました。

ここからはいよいよ「国家」についての話に移り、各チームの事前課題の発表を行いました。課題は「100人の村で5つのルールを作る」という問いでしたが、どのチームも違った観点からルールを選定していたのがとても興味深かったです。例えば、環境問題の解決を重視するチームもあれば、「対話」を重視するチームもありました。課題発表の後、長山さんが仰った「先人たちの肩の上に立っているからこそ考えられることがある」という言葉がとても印象的でした。0から何かを生み出すことの難しさ、そしてそれを成し遂げた先人たちの偉大さに感銘を受けました。

続いて、「国家」について「近代国家はホモ・サピエンスにとって好ましいか?」という問いを軸に、国家の歴史を振り返りながら考えました。狩猟採集民の生活から、農業革命、第一次哲学革命、一神教の成立、第二次哲学革命という流れを辿ることで、人々の生活スタイルの変化が物事への考え方にも大きな変化をもたらしていることがわかりました。

その後の「ざっくり世界史」では、どのように「虚構」が作られ、現代にどうつながっているのかについて、まずは「どこから国家を始めるか」という問いに対して考えを深めつつ、仏教誕生の時代から現代に至るまでの流れを年代・地域ごとに学びました。一度で内容を落とし込むことができない部分もあったと思いますので、ぜひチームでのリフレクションを通して深めてもらえればと思います。

最後に、人間が平和に対話を行い、考えを深めることができている現在というのは、人類がアフリカから出てからの歴史の最後の0.5%に起きた奇跡なのだと、長山さんは仰いました。正直、今まで過去を振り返ることの意義について考えたことがありませんでしたが、長山さんのお話を聞いて、人間が今まで辿ってきた歴史や先人たちの知恵を知ることは、私たちが生きている現代社会を知る上でもとても重要なことなのだということを学ぶことができました。私も改めて歴史を学び直したいと思いました。

皆さんのリフレクションを楽しみにしております!

<文責:前田>

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