人間にできることを再考する時代

【復習】コンピュータサイエンス単元

◎講義の内容

●古賀さんのお話
・「1%」良い習慣を身に着けるだけで1年で「37倍」良くなる
・マージナルゲインの思考
・アトミック・ハビッツ!
 いつどこで何をするのかを明確にする。
 モチベーションよりも環境が大事。
 習慣はアイデンティティの確立にも繋がる。
 
●浜崎先生のお話(1)
・Fusicでは、変化に対応できるようなDXを促進させる事業を展開。
・小手先で何かできても意味がない時代。いつかそれは当たり前になるから。
→根本的な部分を変えていけるように、色んな人々とお話をすることが大事。
☆AIとは目(鼻)である。
 情報→認知→判断→(行動)
例1)画像認識:2015年に人間の見間違いリスク5.1%という精度を超えた。
<「安心」と「安全」の違い>
 安心:気持ちとして大丈夫かどうか
 安全:ファクトとして大丈夫かどうか
 →自動運転で見間違いが半減するのであれば「安全」では?
 
●グループワーク「自動運転による変化(車内・車外(道路・サービス))は?」
 ・事故を起こした際の責任の所在があいまいに
・自動運転におけるモラルはいかに?
 自分の身を守ることに特化したシステムはどうなのか?
・ビートルから考えたい「速度をとるか?快適性をとるか?」
→自動運転一つとっても周りの出来事も大きく変わる。
 
●浜崎先生のお話(2)
・「DX」って何?ハンコを廃止すること?小学生にタブレットを配ること?
→これらは「IT化」であって、「DX」ではない。
 IT化:人が行う前提で作業の流れを設計し、その部分にITシステムを導入すること。
 DX化:人が行う前提の流れをコンピュータが自動的に行う前提で再設計し、必要に応じて人が介在すること。(例:Amazon Go←テクノロジーでレジをなくすという考えに)
 
・「E SALON」:試着室専用のお店
リアルとネットの良いところを融合したもの
一層無形の価値が重要に
 
●チーム発表(問1)
・Eチーム
どうおしゃれなのか言語化できない点が数字で表せない価値
・Cチーム
スタバは「過ごしにいく」空間づくりがうまいから価値を生む
・Bチーム
数字で表せない価値は人それぞれ
価値と市場性はわけて考えるべき?
・Fチーム
スタバは「距離感」「安心感」「特別感」がすべて「程よい」(感じ方は人それぞれ)
・Dチーム
数字で表せない価値は「売っている商品に関係ない部分で発生」し、「人のイメージ」によって作り出され、「環境の快適性によって現れる価値」である。
 
・Aチーム
客観的価値っていったい何?
 
●チーム発表(問2)
・Eチーム
無印良品:雰囲気
スノーピーク:人間的魅力
 
・Cチーム
「精神的価値・共感」が数字で表せない価値を生む
例)ディズニーランド、東京出身者というステータス
 
・Bチーム
メイド喫茶→人間じゃなくてロボットだったら嫌?むしろロボットがいい?これも人それぞれ捉え方が異なる「数字で表せない価値」なのかも
 
・Fチーム
うなぎの寝床
作った人の話を聞いた上で購入できる
努力・ストーリー・人とのつながりを感じることができる
「心が動く」「感動」「特別な世界観」
「セレクションショップ」というお店の肩書きも気軽さを演出している?
 
・Dチーム
コミュニティーバス
駅のホームの立ち食いそば
SDGsも無形の価値になりつつある?
 
・Aチーム
思い出のある店
過去の経験に基づいた価値判断、感情の揺さぶりが固有の価値と言える
 
●終わりに
・可能な限り数値化されていく時代だが、むしろ人のやるべきことは重要視される。
・偏差値というわかりやすいシステムで成立する社会はもうない。「真・善・美」を判断する美意識が大事(山口周『世界のエリートはなぜ【美意識】を鍛えるのか?』より)

◎講義やリフレクションを受けて

・AIが人間の仕事を奪い去っていくような「AI対人間」という対立軸で考えるのではなく、人間がいかにして無形の価値を生み出すのかをAIを使って考えるという視点が大事だと感じた。
・数字で表せない価値が人それぞれ異なるのが面白いと同時に、「みんなにウケる」何かを作ることが難しくなってきていると思った。「多様性」を意識したビジネスに限界があるように感じた。(この前新聞で見た「多様性」は暴力性を孕んでいる、という内容の記事に少し共感した。)
・「ネット対リアル」という対立軸で考えるのではなく、リアルの良さを活かすという視点に共感。コロナ禍でリモートワークが進んだことがきっかけでコミュニケーション不足に陥り、出社の良さに気づかされる側面があるのにとても似ているように感じた。
 
※リフレクションについては、リフレクションMTGを開催してから追記します。

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