さて、前回の記事では
SDGsとは何か
ということについて簡単に紹介させいただきましたが
今回からはその中身について、一つずつ解説していきます。
ここでは、
「SDGsがどんなものかは分かったけど、何を目標にしているの?」
「名前は聞いたことあるけど内容は…」
という方にも分かりやすいように基本的なことを書いていくので、
より詳しく知りたい、と思っていただけたならば、
ぜひご自分でも調べてみて下さい!!
それでは本題に入りましょう。
17個の目標のうち1つ目は、
「貧困をなくそう」
というスローガンを掲げ、貧困問題解決のために、
どのような状況を(現状確認)
いつまでに(具体的な期限)
どれくらい(数値目標)
改善させていくのか、という具体的な目標(=ターゲット、と呼ばれます)を7つ示しています。
ここではその内容については触れませんが、
最低限知っておいてほしいことについて書いていきます。
さて皆さん、「貧困」と聞いて何を思い浮かべますか?
今にも倒れそうな家?
ボロボロの服を着た人?
やせ細った子供?
実は貧困には主に2種類あります。
上記のように、
生活することもままならない
生命の危機に瀕している
といった状況は、そのうちの
絶対的貧困
に当たります。
主に途上国において起こっている問題であると言われ、日本などではこういった状況を目にすることはないかもしれません。
では日本では貧困問題はそれほど深刻でないのでしょうか?
実は日本の子どもの7人に一人は貧困であり、
日本は先進国の中では、世界第3位の貧困大国であると言われています。
日本のような先進国で問題となっている貧困は、
相対的貧困
と呼ばれるものです。
相対的貧困とは、あるコミュニティ内において「標準」とされる生活を送ることができない状態を指します。
周囲と比べてどうか、という点がポイントになってくるんですね。
例えば、
母子家庭で経済的に余裕がなく、
学校には周りの子供たちと変わらず通っているが、
遠足などの学校行事に参加できるだけのお金がない、
または遠足くらいなら参加できるが、
学習に不安を感じていても塾に行かせるだけのお金がない、
大学に行かせるだけのお金がない
などといった問題が出てきます。
実際には相対的貧困率などを定義する計算式なども存在するのですが、ここではあえて紹介にとどめておきます。
ここまでで、
地域によって問題とされる貧困には違いがあること、
そのうち主に先進国で問題となっている相対的貧困の概要
について説明してきました。
次回の後編では、
相対的貧困がなぜ問題であるのか
そして、
絶対的貧困がなぜ問題であるのか
について書いていきたいと思います。
ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。
それでは後編でお会いしましょう☆