生きていく上で大切なこと

皆様、お疲れ様です。
主務の御園からバトンを渡されました、第59代会計を務めております綛谷 勇太と申します。
御園は、アーチェリーに対し真摯に向き合い、点数もしっかり出している、我々の部になくてはならない人材であると思います。
また、後輩との接し方も上手く、最上級生として、技術面・精神面ともに、とても頼りになると常々思っております。
彼は、私や主将である岩城とは異なる視点、考えを持っており、部の運営においても欠けてはならない存在であると言えます。
以上のような彼の性格・性質は、大学を卒業し、社会に出た後も必ず生きてくると考えています。

御園の記事は以下より↓
https://pando.life/meigaku_archery/article/123872

少しは大人になれたかな

御園寛之
明治学院大学体育会洋弓部




さて、私が記事リレーを執筆することも今回で最後となってしまいました。
「最後」という言葉から引退が現実味を帯びてきて、もの悲しさを感じます。
最後の記事のテーマとして、何を書くかとても迷ったのですが、昨年まで、アーチェリーのことについて書いてきたこともあり、最後は、アーチェリーに限らない私の生き方、「生きていく上で大切なこと」についてお話させていただこうと思っております。

まず、なぜこのテーマについて書こうと思ったのかに関してですが、それは、就職活動を進めていく上で悩んだ点であり、人生を豊かにする上で重要なテーマでもあると考えたからでした。
就職とは、自分の一生を左右するとても大切なものであり、自ら意思を持って社会に出る第一歩であると私は考えています。
このような大切な活動では、何かブレない軸、つまり「生きていく上で大切なこと」は何かについて考えることが重要であると思いました。
私がその思考の末、出した回答は、「趣味」を生活の中心とすることでした。
以前の記事でも触れた可能性がありますが、私は自動車を趣味としています。それは、運転することに限らず、五感全てで自動車を感じることであると言えます。
具体的に言えば、外観を見て楽しむことは勿論、ハンドルから伝わる振動を身体で感じ、エキゾーストノートを耳で聞き、ガソリンを燃やす香りを感じること、これが私にとっての趣味です。
少し特殊であるとは思いますが、そこは目を瞑っていただいて。
では、この趣味を満たすためには、何を職とすることが私にとって最適解なのでしょうか。
第一は、自動車企業に就職し、実際に自動車に触れながら生活することでしょう。
ただ、自動車企業は理系的な側面も多く、第一志望としている企業に必ず入れるとは限りません。
そこで、他の選択肢として考えられることは、趣味を自分の時間の中で、どれだけ実現できるのかというものです。
金銭や時間の面など、考えなくてはならないことが多いですが、自分の時間を趣味などに費やし、有意義に使えるというのは、普段の生活から少し離れ、ストレスを解消するという面でも、精神の安定に必要であると思います。
私は今、このような考えを持って、実際に活動を進めています。
以上のように、趣味があるということは、その趣味がどのようなものであっても、その人の生き方・生きる上で大切にすることと密接に関わってくると考えています。
私の場合は自動車でしたが、音楽や映画、食事が趣味の方もいると思います。
全員が私のように趣味を仕事にしたり、趣味を中心に考えて行動する必要はないと思いますが、これからの人生、数十年間付き合うことになる仕事というものに真剣に向き合うことになった場合、何を職に求めるのか、自分が生きていく上で一番大切なことは何なのかを考え直してみるということも良いと思います。
現代では、入社1~2年目でも転職活動が推進されるような風潮があります。
私は、一度入った会社を1~2年で辞めるということは、キャリアに響く、経験がほぼ積めていないと言ったことも勿論ですが、せっかく入った会社、言い換えれば入れて頂いた会社なのに、その恩を返せていないなと思うのです。
これは、前時代的な考えであるかもしれません。しかし、一定の忍耐力や、自ら学ぼうとする意欲は持ち合わせるべきだと考えています。
石の上にも三年ということわざもあるくらいですから。(ただ、これは、体育会系の部活に所属している皆さんであれば、持ち合わせていると思います。)
企業を紹介する口コミサイトなどで、「想像と違った」というコメントをよく見かけますが、インターネットに限らず様々な媒体が発展している今、それは情報収集不足であることが否めません。
なので、就職活動をするのであれば、道中は、とことん悩み、迷い、調べ、時には人を頼っても良いでしょう。
ただし、最終的には自分で就職先を決めて、納得して入社を決定することが最善だと思います。
色々と手厳しく感じることも書いてしまいましたが、これは、就職活動を始めたからこそ考えたことであり、前述した通り、実際に私が悩んだ箇所でもあります。そして、何気なく面接やESでも聞かれることがあります。
現在、部活動と勉強を頑張っている皆さんには、少し退屈な話かもしれません。
ただ、恐らく来年・再来年には、皆さんも私と同じように就職活動をしているはずです。
その際に少しでも、活動における考え方の一助となれば、私は嬉しいです。




自分の勝手な思いをつらつらと書いてしまいましたが、ここからは、ここまで続けてきた「体育会洋弓部」という部活動に対する正直な思いを書かせていただきたいと思います。

正直、私は部内で言ってもあまり上手くなく、同期の二人と比べても、練習量も点数も不足していたでしょう。至らぬ点も多く、皆さんにご迷惑をおかけすることもあったと思いますし、頼りないなと正直思われていたかもしれません。
しかし、私にとっては、皆さんと一緒に活動したこの数年間がとても貴重で、楽しく、大学生活での一番の思い出でもあると言えます。
我々の一つ前の代から、コロナ以前の行事が段々と行われるようになり、合宿も数年ぶりに行うことが出来ました。
「部活で合宿に行く」という経験は、高校生まで文化部だった私にとって、人生初であり、私の人生を豊かにするものであったと考えています。
ここまで2度の合宿を通して、学年を問わず、以前より仲が深まったと思います。
後輩の、徐々に打つ距離が遠くなり、70mを射つことが出来るようになりつつある様、また、70mで点数が伸びていく様を見て、自分のことのように嬉しく感じました。
私が部に貢献できたことは、自分でも具体的には分かりませんし、結果が残っているわけでもありません。
もしかしたら無いのかもしれません。
しかしながら、私はこの部活に所属できたこと、そして皆さんのような素晴らしい方々に巡り合えたことを誇りに思っておりますし、出会いに感謝しております。
この代が終わる最後まで、皆さんと部活動を楽しみたいと思っております。
本当に、ありがとうございました。
皆様の今後のご活躍を心より願っております。



だいぶ長文になってしまいましたが、最後に、次の方の紹介をしたいと思います。
次は、後輩の行田です。
彼は、アーチェリーに対しての熱意は勿論のこと、部のことに関しても真剣に考えてくれています。
そして何より、人間が出来ています。
私が、ここまでアーチェリーを続けてこられたことは、彼のおかげと言っても過言ではないでしょう。
私にとって、友人のように感じる時もあれば、アーチェリーに関しては、むしろ先輩のように感じることも多く、そうかと思うと、やはり後輩だなと思う瞬間もある訳で。
ただ全ての状況において、不快な思いをしたことが一切ありません。
むしろ、何か話す際の話題は、大体面白く知識も豊富です。彼と話していると、笑いと話題が絶えません。
これは、今後の人間関係の構築においても、とても重要であり、彼の武器でもあると言えると思います。
彼が部に入ってくれて、部としても、私個人としても本当に良かったと思っております。
ありがとう。

ここまで読んでくださった方、ご精読いただきありがとうございました。
失礼致します。

体育会洋弓部第59代会計 綛谷 勇太

記事リレーⅣ
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