まち全体を取り込む提案に。建築単体では終わらない。コロナでもデザインを止めるな!

今年のNATSUZEMIは集まってものづくりができないので、例年とは違う方法でものづくりをせざるを得ませんでした。会えないからものづくりができないのではなく、会えなくてもものづくりをするためにはどうしたら良いか。を考え続けました。

今年度、本来ならば千葉県習志野市大久保商店街に位置するお休み処を生まれ変えるための提案を、実施として活動する予定でした。しかしながら、covid-19の影響で活動は完全に非対面で行わなければなりませんでした。

今年度の実施は断念せざるを得ないですが、お休み処にデザインの可能性を伝えたい!という思いで、提案させていただくことに。
オンラインで設計することに抵抗はありましたが、お休み処の提案をNATSUZEMI内でコンペチームを6チーム作り、それぞれ完全オンラインでコンペ形式で提案してみることに。(建築学生団体で日本一早くオンライン設計コンペティションを行った団体だと思っています。笑)

現在のお休み処。

そして今回、私達の班が提案した作品がこちら

お休みどころに450mmX450mmの木組みグリッドを挿入し、お休み処の室内の統一感と、収納の確保を実現しました。
また、店内にイベントスペースを新たに新設し、大久保商店街の様々な店舗と連携して定期的にイベントを行う事ができるようになります。
お休み処と商店街が連携することで、まち全体を取り込み活気付ける。そんなお休み処を目指しました。

不利なオンラインを逆手に利用する。

今回、私達の班は8名で構成されていました。大学2年生から修士1年生まで、学年も様々でしたが、コンペを行うにあたり「全員でものづくりをしよう。」という言葉を掲げ、学年問わずフラットな環境を目指しコンペに望みました。最終紙面作成も力量に合わせ分担し、本来なら集まらなくてはできないような作業も、班内を更に細分化して作業する等工夫をこらし、オンラインで完成させました。
オンラインだからこそできる、居住地関係なくすぐに集まれるというメリットを最大限にいかし遠隔で作業する方法は、オンラインで集まる時間を長く取るのではなく、少ない時間をたくさん行うと効果的。ということはココだけの内緒話です。

会えないからものづくりができないのではなく、会えなくてもものづくりをするためにはどうしたら良いか。

実は意外と、やってみたら気づくことってありますよね。

執筆者:Shunji