新型コロナウイルスの影響で、ニュースもほとんど無い状況ですが、
「熊本地震」から先日で4年が経ちました。
生まれてから九州から出て生活をした事の無い私にとって、
「台風」や「豪雨災害」は身近でしたが、「地震」は皆無で、
初めて体感したのが2005年の福岡西方沖地震でした。
それから日本各地で地震の災害はありましたが、一番近くで起こったのが、
2016年の熊本地震でした。
何か手助けができないかと思っていた矢先
職場の旧上司から「ボランティアに行く」と聞き、一緒に参加する事となりました。
前日の夜までは阿蘇方面に行く予定でしたが、
他に一緒に行く方の知り合いの実家が被災して、助けてほしいとの連絡があったそうで、
熊本市内のそちらのお宅へ総勢5名で福岡からでかけました。
到着して、周りを見るとあまりのひどさに言葉がでません。
そちらのお宅も表からは少しヒビが入っただけのように見えますが、
中はグチャグチャで、裏は壁も落ち柱がむき出ししです。
大人5名で1日中家の中の片づけを行い夕方前にはある程度終わりましたが、
とても住める状態ではありませんでした。
そんな中、そのお宅のおばあちゃんが片付けている最中に色々な思いで話しを
してくれたのが印象的した。また、被災されているにもかかわらず、
「来てくれてありがとう」と私達の為に沢山のお昼ご飯も用意して下さってました。
ある程度の片づけも終わった所で、
ふと隣や周囲の家を見ると、同じように半壊、全壊のお宅も多く高齢者の方が多いのか
途方にくれた目で外で生活をされている方が何人もいらっしゃる事に気が付きました。
すでに地震発生から結構な日にちが経っているのにほとんど手付かずの状態です。
その景色を見て、それまで感じていた達成感はただの自己満足で、
「自分は何もできていない。なんて非力な人間なんだろう」とはずかしくなりました。
たまたまご縁で私達はそのお宅を手伝う事ができましたが、
そうでない方たちはいつまで待てば応援が来てくれるんだろう、
和気あいあいと片づけをしている私達を見て、何を思っていたんだろう、
と思うと胸が苦しく申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
あれから4年。
自分は少しでも成長できているのか。
少しでも人の役に立てているのか。
毎年自分に問いかける4月16日です。
合掌。