あなたにはこの人に出会ってよかったと思える人はいますか?
友達、恋人、先輩や後輩とたくさんいるでしょう。
もちろん私にも出会ってよかった思える人はたくさんいます。
しかし、今回はその逆の、出来れば出会いたくなかった人について話したいと思います。
その人とは私が中学の時に出会いました。それは避けられない事だったのでしょう。
さらにその人とは生徒と教師という形で出会ってしまいました。
私が中学二年と時に隣の中学から移動してきたその先生に最初はいいイメージがあり、担任ではなかったので、廊下ですれ違ったりすれば挨拶をする程度でした。
しかし、ある時を境にして普通の先生から、私が出会いたくなかったと思うくらいの先生になってしまったのです。
そのある時とは、球技大会でサッカー大会をしている時でした。
サッカー大会はグラウンドにいくつかの小さなサッカーコートを作り行われていました。
あるクラスとあるクラスの試合がその先生を審判として始まっていました。
たまたまその試合を観ていた私。
事件はそこで起こりました。
試合の中盤でゴールをめぐり口論になり、怒りを抑えられなくなった一人の生徒が手を出したことにより、喧嘩が始まりました。
しかし、そんな事どこの学校にでもありそうです。
私が不思議に思ったのはその後の事でした。
喧嘩になり、怪我をしてる子いるのにその先生は仲裁に入ることもなく、ただ見ているだけでした。
「あの先生はなにをしているのだろ?」
目の前で喧嘩になっているのにも関わらずただ見ているだけの先生。
私には理解出来ませんでした。
結果として、怪我をした生徒はそれがきっかけでしばらくの間学校に来れなくなっていました。
教師としてあの先生の行動は果たしてどうだったのでしょうか?
私はその先生がとった行動は全く理解できることが出来ず、そんな教師がいていいのかとずっと疑問に思っています。
出来ればこの人に出会わず、みんなが理想とする教師像を見ていたかった。
しかし、出会ってしまった。
この先生との出会いが一つのきっかけとして私がいま教職を取っている理由でもあります。
もちろん目標としている先生もいますが、なにより目の前で苦しんでいる生徒がいるのに教師として見て見ぬふりが出来る教師にはなりたくない。