ポムポムプリンの『パンセ』

 みなさんこんにちは。年上の齋藤先輩(笑)から紹介を受けました、観光学部観光学科2年、國重陽(あさひ)です。ポジションは投手です。齋藤くんとは毎日一緒に観光学部の授業を受けたりお昼ご飯を食べたりする仲です。いつもありがとう૮ . ω . ა ⸝꙳
 
 ところでメイン画像のポムポムプリン、めちゃくちゃ可愛くないですか?画面の前の貴方もそう思いますよね。前回の記事でも齋藤くんが触れてくれていましたが、僕はサンリオのキャラクター、ポムポムプリンが大好きです。好きすぎて僕の家にはポムポムプリンのぬいぐるみが7体います。一人暮らしをしている事をいい事に、気に入ったぬいぐるみを見つけたらすぐ買っているのでこんなに増えてしまいました。(笑) 

 寝る時に僕の周りを囲ってくれるので、毎日ぐっすりと安眠することができています。試合で最高のパフォーマンスを出すためには睡眠は欠かせないため、彼らはもう手放せない相棒ですね。ありがとうポムポムプリン。
 
 せっかくなので、この記事では僕とポムポムプリンについて書いてみようと思います。
 
 そもそもなぜ僕はこんなにポムポムプリンが好きなのか。それを説明するには、僕自身のことを話さなければなりません。僕は元々大の怖がりで、幼い頃は暗い場所が苦手でした。暗い場所からおばけが出るのではないか…と警戒して、とにかく一人を嫌がっていた記憶があります(本当にビビりですね…)。特に就寝時は部屋を真っ暗にしないといけないため、一日の中で一番恐怖を感じる場面でした。

 しかし、ぬいぐるみを自分のそばに置いておくと、彼らから見守られている気がして安心して眠りに就くことができたのです。その経験から今でもぬいぐるみと一緒に寝ると大きな安心感が得られるのです。

 僕がぬいぐるみを好きな理由を理解していただけたでしょうか。後は、Amazonのおすすめ欄に流れてきたぬいぐるみのポムポムプリンを購入したら好きになっていた、というだけです。(笑) サンリオキャラクターのぬいぐるみの中で一番抱きやすい形をしているので好きになってしまいました。書いていて自分でも感じましたが単純な理由ですね。
 
 ちなみに今でもビビり体質は変わらず、お化け屋敷やホラーゲームは苦手です。なぜ興味本位で、一人で映画「変な家」を観に行ってしまったのか…。
 
 もちろん、軟式野球部の合宿にも安眠のためにポムポムプリンのぬいぐるみを持ち込みました。最初はぬいぐるみを持った僕を見てみんなびっくりしていましたが、その後嬉しい出来事があったのです。

 なんと!買い出しに行ってきたチームメイトがポムポムプリンの本を買ってきてくれたのです!予想外のサプライズに僕は非常にテンションが上がってしまいました。軟式野球部のチームメイトはみんな仲が良くて優しいので、このようにチームメイトの趣味を把握してプレゼントを贈ってくれることがあります。改めて部員の心遣いに感謝ですね。ありがとう🍮૮ ・ω ・ა🍮
 
 さて、僕にプレゼントしてくれた本、それがポムポムプリンの「パンセ」です。
 
 「パンセ」とは、フランスの哲学者ブレーズ・パスカルの遺著であり、人類の普遍的なテーマを扱った哲学書です。科学者、神学者でもあるパスカルの断片的な記述を編纂して刊行されたという経緯もあり、比喩的で印象的なフレーズが数多く登場します。僕がもらった本は子ども向けにポムポムプリンを起用して読みやすくした文庫本でした。
 

 その本の中で一つ、印象に残っているフレーズがあるので、紹介します。
 
 


 「人間はひとくきの葦にすぎない。自然の中で最も弱いものである。だが、それは考える葦である。」
 


 
 有名な格言なので、知っている人もいるかもしれませんね。人間は弱い存在ではあるが、思考を行う点で他の動物とは異なるという意味だと言われています。
 

 このフレーズを読んだ時、虚を突かれたような、はっとした感覚になりました。
 

 僕は高校野球をやりきり、大学でも軟式野球部に所属して野球を続けることを決めました。しかし、分かっていたつもりでもやはり大学の野球はレベルが高く、今までやってきた野球とのレベルの違いを感じました。入部して早々、壁にぶち当たったのです。

 エースの先輩は球速、制球、なにより投手としての経験が凄くて圧倒的でした。自分よりも遙かに上の存在であり、「大学の軟式野球で活躍するには自分の実力では通用しない…」と実感しました。実際に試合でも自分が打ち込まれて敗戦してしまう場面があり、今までの野球人生で培ってきた自信を失い、投手としての自分を今一度見直さねば…と考えている時でした。
 
 そんな時にこのフレーズと出会ったのです。
 
 パスカルは人間を葦に例えていますが、読んだ際にこれは自分のことだと感じました。今の自信を失った状態の自分は弱い存在、葦であると…(体型的にも似ているし)。しかし、その葦は考えることができるとパスカルは言います。今の自分には、「考える力」が足りていないとそこで気づかされました。自分と先輩とは何が違うのか。活躍している同級生とは何が違うのか。なぜ打たれてしまうのか。自分には何が必要なのか。パスカルの言葉にヒントをもらい、もやっとしていてしっかり向き合ってこなかった自分の思考を徹底的に整理して考え直すことにしました。
 
 その結果、直球主体の自分の投球では球速不足で大学のレベルでは通用しないので、変化球中心の投球にモデルチェンジすることに決めました。自分なりに考えた末に出した結論です。

 六大学のエース級のピッチャーは130㌔を超える球速を出しますが、立教の軟投派の先輩ピッチャーは110㌔程度の球速で十分リーグ戦で通用していました。「エース級の球速がなくても、変化球と配球次第で十分活躍できるチャンスはある。」その先輩の姿を参考に変化球の持ち球を増やしたり、練習から変化球中心に投げたり、動画を見てプロの投手の変化球を学んだり、と工夫して野球に取り組みました。
 
 成果は徐々に現れ始め、練習試合などで結果を残せるようになりました。変化球でカウントを稼ぐことによって、球速不足の直球も効果的になり、緩急差で打者を惑わせるようになりました。リーグ戦に登板する機会も増え、本当に少しずつではありますが、自分でも大学野球で戦えると手応えを掴んでいます。

 弱い存在だからこそ、考えることが武器になる。思考することによって工夫、努力、成果につながっていく。パスカルはとても大事なことを僕に教えてくれました。ですから、このブログを読んでくれている貴方に僕は伝えたいです。僕たちは弱い存在ですけど、考えることができます。考えることを止めないで、どんどん挑戦していきましょう。失敗しても大丈夫です、その時は、家に帰ってポムポムプリンと一緒に寝れば熟睡して嫌なことも忘れられますよ。(笑)
 
ポムポムプリンについて書くつもりが、気がついたら長くなってしまいました。僕の野球の話などはするつもりなかったのですけどね。まぁ最後にまとめらしいことを書いておきますが(笑)、立教軟式野球部は初心者でも楽しめる魅力があります。チームメイトはみんな優しいですし、何より考えて工夫して練習をしていけば十分通用する実力が身につきます。硬式や準硬式野球に比べれば初心者でも楽しめる敷居の低さが軟式野球ならではの魅力だと思っているので、是非僕たちと一緒に野球を楽しみましょう!そして、「考える葦」となって、一緒に上を目指していきましょう!
 
 次回は、マネージャーイチ笑顔が眩しくいつも明るい曽我奈央さんです。彼女とは座キャンのファミマ上の芝で一緒にご飯を食べた仲です。(*´・∀・)爻(・∀・`*)ピシガシグッグッ
 乞うご期待。

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