涙について

この記事では涙について語ろうと思う。ちょっとアレな内容になるかもしれないので各自注意してほしい。まあ文字だけだから大丈夫だとは思うけど。例によって3次元(現実)の話ではなく2次元(創作)についての個人的な考えなのでそこはよろしく!

はじめに

物語の中において、涙はどんな場面で出てくるだろうか。永き時を経た再会や愛するものとの離別、あるいは大笑いするときなどさまざまな例が出てくることだろう。それらのいづれにも共通しているのが涙を流す者が大きな感情を抱えていることである。度を超えて大きな感情はやがて心から溢れ出し、涙として表出する。私はそこに「良さ」を感じる。今回の記事ではこの「良さ」を言語化することを試みる。ちょっとそれっぽいこと書いてみたが、好きなものについて語りたいだけなんだよな。

どういう方式で記事を進めるか迷ったのでとりあえず涙の理由を喜怒哀楽の4つに大雑把に分けてみた。分け方をミスった気がしないでもないが。

楽しさの涙

笑いすぎて涙が出るとかいうやつ。楽しさだけは十分に伝わってくるが、これだけではあまり面白味がない。そもそも他の3つとは違って長い時間をかけた感情の積み重ねによって生じるものでもないし当然ではあるんだが。これを用いて幸せな場面を描いた後に登場人物が絶望の底に叩き落とされる展開とかなら活きるタイプの涙。

喜びの涙

感動の再会だとか長年の夢が叶ったとかそういう場面での涙。これはやはり涙に至るまでにどれほどの困難をそいつが乗り越えてきたのかが重要だろう。全然大したことない困難だと「そんなことで泣けるのかよ」となって冷めてしまうからね。そいつが果てしない茨の道を歩み、それを読んでいるだけの自分自身でさえも辛くなってきてもう耐えられないって時にようやく報われる。これが良い。そいつの心境を思うとこちらまでウルッとくるものがある。子の成長を見届ける親の心境に近いのではなかろうか。知らんけど。

怒りの涙

激しすぎる怒りは時に涙さえ流させる。怒りの涙といったとき、私の中では美しく高潔な女性が敵の非道さに対し激昂している場面が浮かんでるね。ついでに言うと、女性ではなく敵の方に感情移入しちゃう感じのやつ。相手の心の中が自分のことでいっぱいになって溢れ出した怒りが涙に表れるのが、マイナスな方向ではあるんだけど「想われてるなあ」って実感できて非常にイイんだよね。「美しい女性から強く想われる」って部分だけ抜き出せばほら純愛っぽい!!かまちょの極限っぽいのはご愛敬。

哀しみの涙

涙にもいろいろ種類があるが、この類の涙が一番美しいと思う。例えば愛し合う二人が避けられぬ別れに直面する場面。お互いに相手を心配させまいと笑顔で別れようとするんだけど目尻にはうっすら涙が浮かんでて、相手から見えなくなったところで泣き崩れちゃうの。「もう、我慢しなくてもいいんだよね」とか言っちゃってさ!!一番自分を理解してほしいほど大切な人にこそ自らを偽り切らなければならないこの板挟み感もたまらない。王道だからこその尊さ・わかりみの深さがあるよね。

おまけ

絶望や苦悶の涙というのを哀しみに併合するかどうかは割と悩んだところだが、絶望って心が壊れるような状態だし当てはまるかと言われたら微妙だなってことで独立した部分に書くことにした。

苦しみや痛みの中で流れる涙はとてもそそる。美しい顔が苦悶に歪み涙でぐちゃぐちゃになっているのはイイ。真っ白なキャンバスが絵を描くために存在するのと同じように、美しい顔はこういう風に歪められ、涙でぐちゃぐちゃになるためにあるんじゃないかとさえ思えてくる(2次元限定)。ただしここで重要なのは、あくまで被害者が実在しない(架空の存在である)ことだ。架空の存在である限りこの痛みや苦しみは可逆であり、「無かったこと」になりうる。完璧に取り返しがつくからこそ罪悪感なく鑑賞できる。そこのところは勘違いしないでほしい。
条件を付け加えるならこのための苦しみや痛みは凝っていてほしい。普通に物理的に痛めつけたら涙の前に死んじゃうし痛々しくて絵面が見てられないし(血とかあんまり見たくもないじゃん?)で良いことがないので精神的にぶん殴ったり神経に直接痛みという感覚を生じさせるなり工夫してほしい。こういうのが可能になるのも創作の世界ならではだろう。

絶望したとき、心がポキっと折れたときにはらりと流れる涙。これはとても愛しい。例えば、大切な人の死を防ごうと手を尽くしたがどうにもならず、諦めざるを得なくなった場面。運命という大きな流れに対して自分の力がいかにちっぽけなものなのかを思い知らされ、しかも自分が諦めたせいで大切な人が死ぬかのようにさえ感じられてしまう。心に必要以上に重荷を背負い込んだ挙句、限界を迎えてぽっきりいっちゃうのがとてもいじらしい。涙が自分の意思とは関係なく流れ出しちゃうのもポイント。
こういう風に絶望の涙を第三者の視点から鑑賞するのも良いものだが、やはり涙の当事者の心に寄り添って鑑賞するのも捨てがたい。
手の打ちようがなくなるにつれて迫りくる、大切な人を失うかもしれないことへの恐怖と焦り。その果てにある喪失感と絶望。こんな体験は現実では絶対にしたくないものだが、ここでは安全圏から心情だけ体感できる。人間の想像力ってすごい!!

最後に

  • 清少納言が枕草子で春はあけぼの〜とか書いてるけど、今回この記事を書くことでそれに関する理解が深まった気がする(気がするだけ)。
  • 成績発表後のやけくそで好き放題書いたので内容がめちゃくちゃでも許してね。
  • おまけが長いのも許してね。
  • 書いていて気づいたが涙にもいろいろあるもんだなあ。みんなの好きなタイプの涙とか聞かせてくれたら嬉しいな!





いいね
MENU