霊峰、大峰山

 みなさんこんにちは。 昨日道でランボルギーニの「アヴェンタドール」っていうゴリゴリのスーパーカーを目撃して、子どもみたいにはしゃいでしまった会長です。

 今回は、私が小学四年生の頃から今も毎年登っている修験道の総本山、奈良の霊峰、「大峰山」をご紹介したいと思います。

 修験道は「役小角(えんのおづぬ)」、通称「役行者(えんのぎょうじゃ)」と呼ばれる奈良時代の在家の修行者によって創始された、密教と山岳信仰が複雑に絡み合った日本独自の山岳仏教です。 細かいことを説明しだすとキリがないので大雑把に言うと、

 役行者が色んな神様・仏様を信仰して山で修行したらスーパーパワーが使えるようになったんだって‼ 俺たちも山で修行しようぜ‼

 です。(語弊はあると思いますが、本筋は間違ってないと思います)

 いわゆる「山伏」のイメージが修行者のそれで、装束を身にまとい獣の皮を付け、ほら貝を吹きます。 全国にはたくさん「大峰講」と呼ばれる登山団体があり、行者たちは今も昔ながらの格好、形式を守って毎年登山を続けています。 (ちなみに会長と会長の家族は大阪で100年以上続く講に曾祖父の代から所属しています)

 それから、ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、この山にはいくつか行場(修行ポイント)があって、中でも最も有名な「西の覗」をご紹介しましょう。

 「西の覗」は実は行場の中でも大変安全性が高いもので、行者は綱を付けた状態で崖から吊るされるわけですが、ちゃんと綱も両足もしっかり慣れた先達(「せんだち」何度も登頂している講の主要メンバー)が掴んでいてくれます。見た目は大変恐ろしいものですが、他の行場ではうっかり手を離せば谷底に真っ逆さまですから、ここではどれだけ怖がっても死にはしないので初心者には大変おすすめです。

↑(画像は傾いていますので、奥の岩肌の筋が垂直と思ってください) 今、行者の状態としては、地面が彼(会長じゃないよ)のヒザ少し上くらいまでしかなく、上半身は完全に宙に投げ出されている感じです。 彼は今、後ろで支えるハイランクの行者に「しっかり親孝行してぇ‼ 家族大事にするんやでぇ‼ わかったかあぁ‼」的なことを言われています(笑) 大概初めて登る方はこの修行をしますが、「わかったかあぁ」のタイミングでハイランク行者が綱をズザザッとまだ下に降ろすので、どれだけ強そうでムキムキの方でもだいたい怯えた声が山にこだまします。 そして外野はそれを楽しみます。

 頂上には「大峰山寺」と呼ばれるとても古いお寺があり、そこにお参りをします。そこは役行者が修験道の本尊である「蔵王権現」を感得した場所であり、まさに山岳信仰のメッカであります。 あたりはトップ画のような360度パノラマの絶景が広がり、ここまで登ってきた行者をたたえるかのような美しさです。それは言うまでもありませんがテレビや動画では絶対に味わえない格別なものです。

 下山したあとは次の日に、ふもとの洞川の町の「龍泉寺」というお寺で護摩焚きをして、みんなの健康安全をお祈りして、終わりです。

 いかがだったでしょうか。会長の所属する講は毎年6月上旬に登っていますが、今年は9月に延期となってしまいました。 しかしながら、毎年登山して儀式を行う、というのは「伝統」や「信仰」という大義を抜きにしても、自分の生活の節目となってくれる大切なものです。会長にとって大峰登山は正月と同じように、「今年も無事登頂できた。来年もまた健康でここに来れるように。」と心を改めてリフレッシュしてくれるものなのです。

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