覗く


こんばんは、古美術研究会絵画パート員のにゃーすです🐱

突然ですが、皆さんは「覗く」という言葉を聞いた時どんなことを連想しますか?

ワクワク、ドキドキというような高揚した気持ちになるような事柄を思い浮かべた人もいれば、ホラーが好きな人なんかはゾワゾワした静かな恐怖を思い出す人もいるかもしれませんね!

さて、今回は「覗く」という行為を絵画パート員らしく、絵画作品をいくつ見ながら少し考えてみます。

 

覗くとはどういう意味なのでしょうか?

わからない言葉がある時は紙辞書を引きなさいって高校のときやたら言われましたよね、私はバリバリ電子辞書使ってました。

【覗く】

1 物陰やすきま、小さな穴などから見る。

2 装置を用いて物体を見る。

3 高い所から低い所を見る。

4 ひそかにようすをうかがう。また、隠しごとや秘密にしている物などをこっそりと見る。

5 ちょっと見る。また、本格的でなくほんの一部分だけを知る。

6 ちょっと立ち寄る。ついでに訪れる。

7 一部分が現れ出る。一部が外から見える。

8 臨む。目の前にする。

 

辞書を見ると、覗くというのはただ単に見るというのとは違うのだとわかります。

そして、にゃーすはこびけんいんに馴染みの深い鑑賞という行為の中にこの「覗く」という行為が含まれていると思うのです👀

 

たとえば、この作品。

ヤン・ファン・エイクの「アルノルフィーニ夫妻」です。

これは英国ナショナルギャラリーに飾られている、大変有名な作品です。パソコン上だと伝わり辛いやも知れませんが、中央の鏡には、夫妻の後ろ姿が映っており、更によく見るとその中にもまた鏡が…。この精密な書き込み、そして、覗くに密接に関わっている「鏡」を用いたこの作品はまさに鑑賞者を覗き込ませる作品と言えるでしょう。

絵画作品の中にはこの覗きみることを誘い込むような工夫の凝らされた作品が沢山有ります。それはいずれにしろ、見る人々の覗くという行為の楽しさを人々が知っているでしょう。


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