就職支援の仕事をしている理由

就職支援の仕事なんてしたくなかった


私が就職支援の仕事と出会ったのは8年前です。
当時、私は広告代理店に勤務しておりラグビーのフリーペーパーの制作に携わっておりチームの取材・広告営業などを行っていました。

ある日、会議で社員A(前職:専門学校進路指導)が
大学ラグビー部の就職支援をしてみてはどうか?と提案しました。
その話を聞いて私が思ったことは
俺には関係ないから皆適当に頑張って~でした。
会議が盛り上がり社長が一言

『じゃっ太田くん、よろしく』

えっ?おっしゃってる意味が良くわかりませんが?
私、高卒なのですが?無理、無理出来ない、出来ない!
考えなおしましょう。
そもそも、高卒の話なんか大学生は聞かないですって~
とりあえず、転職しよっ!

余裕で転職を視野に入れて就職支援の仕事をスタートしました。

就職ビジネスの現状 ~これは自分がどうにかしたい~


就職支援の仕事をして何になるのか?など考える日々を過ごす中で就職支援の現状を知りました。
これは私もよく聞かれる事なのですが、就職支援会社がなぜ無料で学生に無料で就職支援できるのか?という裏側の話です。

就職支援会社は学生ではなく企業からお金を貰って運営しています。
そして、主に収益を得る構図は下記2つです。
※私は別で採用コンサルもしていますが・・・

  • 就職イベント企画(合同就職説明会etc)
  • 人材紹介

人材紹介は企業に学生を紹介し学生が入社したら紹介料が貰えるという構図です。
だから、各社必死に自分のクライアントに入社させようとします。
当然、学生の要望に応え企業を紹介する会社がほとんどですが、中には自分の利益しか考えず無知な学生を言いくるめ入社させる会社・個人がいます。

就職事情を知ればしるほど、無知な学生を食い物にするってやばくないか?という想いが強くなってきました。

何でこんな思いが強くなったのか?別に私は正義感が強い人ではありません。
なぜ、そんなに感情移入したかというと従兄弟(いとこ)の存在があったからです。

当時、私には大学1年生になる双子の従兄弟がいました。
従兄弟は早くに父親を亡くしており、母親が参加出来ない片方の中学卒業式・高校入学式、卒業式に私が参加するなど、従兄弟というより兄弟という距離感で接してきました。

従兄弟との成人式飲み(何年前?笑)

3年後、彼らが就職する時に
就職支援会社に食い物にされるとか
マジで勘弁

これが最初は拒否した仕事にも関わらずエンジン全開で取り組めた理由です。

就活支援にハマった出来事


就職支援に対して気合は入っていましたが、自身が就活をした事がなかったので、何をどうしていいかわからない状態でした。

そんなある日、以前からお付き合いがあった西南学院大学アメリカンフットボール部監督であった故桑原監督から

太田くん、1人やばい学生がおるから面倒みてくれないか?

という話があり知識も経験もない私は『任せてください』と安請け合いをしてしまい、猛勉強の日々がはじまりました。

めちゃくちゃ勉強して辿り着いた結論

就職支援=広告業=得意分野

【就職支援】
学生の事を知る⇒学生のPRポイントを見出す⇒採用されるように戦略を考える

【広告(商品)】
企業・商品を知る⇒商品のPRポイントを見出す⇒売れるよに広告戦略を立てる

就職支援も広告業もターゲット(企業・消費者)のニーズを知る必要があります。
その為、私は事前に質問を準備してボイスレコーダーを仕込ませ会社説明会に参加させました。

学生情報・企業情報・業界情報(私の友人を使い収集)これさえあれば、十分でした。
※商品のキャッチコピーや打ち出す方法を常に考えてきた経験があったので・・・

当時のガチ写真です。

そして、模擬面接を徹底して第一志望企業に入社を決める事が出来ました。

監督もまさか就職が上手くいくと思っていなかったようで高く評価してくれましたし、本人も喜んでくれました。

また、試合会場でお会いしたご両親に感謝された事でこの仕事は面白い・やり甲斐を感じると就職支援の仕事にハマっていきました。

最後に


就職支援がきっかけでライバルである
九州六大学メンバーが集まりました。

就職支援の仕事をして8年になります。
その過程の中で多くの学生と出会ってきました。
現在、外資系企業でM&Aを行っている方や起業した方、自己分析の過程で俳優になりたいと東京に行った方、アーティストになった方などそれぞれ『自分らしい人生』を歩んでいます。
企業としてはクライアントに就職して欲しいという気持ちが全くないと言えば嘘になりますが、就職活動を通じて『自分がやりたいこと』『自分らしい生き方』を見つけてもらい長く付き合える関係を学生達と築いていきたいと考えています。
また、大学・競技・世代を超えた人脈作りや出会いを提供し『繋ぐ』ことで私と出会った事や就職支援を受けて良かったと思ってもらえたら幸いです。

サポート学生内定実績(一部)