「THE TEAM 5つの法則」⑰ ~チームの落とし穴(1)~

こんばんは!今回も、「THE TEAM 5つの法則」の記事投稿です!前回で、5つすべての法則についての説明が終わりました!今回からはそれらを踏まえて、陥りがちな「チームの落とし穴」についてになります!

 

社会的手抜き:「自分一人くらい」という落とし穴

「社会的手抜き」とは、「リンゲルマン効果」とも言われ、20世紀初頭のフランス農学者・リンゲルマンが明らかにしたものです。これは、集団が大きくなればなるほど、一人あたりのパフォーマンスが低下するといった現象です。人数が少ないときは、「自分がやらねば」と思っていたメンバーが、人数が増えたとたんに「自分一人くらいやらなくても大丈夫だろう」と思ってしまうことです。

↓↓↓改善策↓↓↓

「当事者意識」を高める

→「当事者意識」が高められる仕組みをチームに埋め込むことが大事

○「当事者意識」を埋め込むためのポイント

  1. 「人数」・・・チームの人数が一定以上に達したら、チームを分化する。
  2. 「責任」・・・「責任範囲」「評価対象」(Communicationの法則)を明確にする
  3. 「参画感」・・・「多数決」「合議」(Decisionの法則)という意思決定手法を適宜取り入れる。

(例)リクルート

リクルートは「PC(プロフィットセンター)制」という制度を導入しました。この制度では、会社の中の一つ一つの部署を企業と見立てて、それぞれの部署ごとにP/L(損益計算書)を作らせました。また「New RING」という施策も導入し、新規事業のプランを提案する機会を全社員に提供しました。

→会社の未来は経営陣だけでなく、社員たち自身も描いていくのだという意識が広がりました。結果として「責任」を明確にし、「参画感」を高めることで「当事者意識」を高めることに成功しました。

 

社会的権威:「あの人が言っているから」という落とし穴

「社会的権威」とは、肩書きや経験のあるメンバーに闇雲に従ってしまい、間違った意思決定に対しても疑いなく従ってしまうことです。「独裁」(Decisionの法則)の意思決定方法を間違った形で運用したり、多用したりしすぎる。また「心理的安全」(Communicationの法則)がきちんと醸成されていないと「どうせ言っても無駄だ」「言っても否定される」などのメンバーの主体性を削ぐ感情が高まります。結果として、「あの人が言っているから」という受動的な態度が助長されていきます。

↓↓↓改善策↓↓↓

★チームの中に「議論」のプロセスを埋め込む

肩書きや経験にとらわれずにフラットに議論する場を設けたり、ンバーから意思表示が出来るような場を設けたりすることで、この落とし穴に陥るリスクを減らすことが出来ると言われています。

(例)サイバーエージェント(IT企業)

「議論」のプロセスを埋め込むために「あした会議」という役員合宿を作りました。これはそれぞれの役員が社員たちとチームを組んで、社長に対して新規提案をするものです。その提案にGOサインを出すのは社長であるが、実際にたくさんの提案が可決されています。

→社長のトップダウンの意思決定スタイルと、役員(社員)の積極的な意思表示が効果的に作用するようになり、活発な意見交換が可能になります。

 

今回はここまで!

18回目となる次回も今回の続きとなる「チームの落とし穴」についてになります!

それでは、次回もお楽しみに!😊

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