共通項

自分の中で大切にしている言葉がある。

それは「共通項」だ。

例えば明日初対面の人に会う予定があるとする。

もし、この人が全く知らない人だとすると「この日に会おう」という考えに至らないであろう。そもそも会おうという連絡をしないだろうし、その人自身に興味を持たないはずである。

だがお互い同じ趣味、同じ価値観、同じ過去の思い出、同じ将来の夢などを持ち合わせていたとすると、「話をしたい」、「考え方を共有したい」と思うのが自然である。

そして会話をたくさん交わすことで、お互いのことがもっと分かったり、表面上には現れなかったことを知ることができる。

したがってある人たちの間に出会うきっかけを与え、その関係を親密なものにするためには、間違いなくこの同じ何かをお互い持っていることが必要十分条件である。

そしてこの同じ何かを「共通項」と名付けた。

自分で昨年1年間を振り替えった時に、この言葉を無しにこの2020年の生活は充実していなかったであろうし、昨年以前の人生も刺激的でなかったであろうと思った。

2020年にTABIPPO学生支部に入ったきっかけは、旅が好きで、旅が好きな友達が欲しかったからだ。

大学1、2回生の時は今も所属しているバレーボールサークルの友達と、学校の勉強をおろそかにするほどたくさん遊んだ。

高校生の時に仲の良かった友達は、受験勉強を一緒に頑張った子や、部活で一緒に汗を流した子である。

以上から、「旅」、「バレーボール」、「受験勉強」といった共通項が人とのつながりを豊かにしてくれた。

上のもの以外にも自分には様々な共通項があったため、たくさんの知り合うことができ、これまでの人生を楽しく過ごせたに違いない。


さらに「共通項」には人と人を繋げるだけでなく、そのものの数を増やしてくれる力があると信じている。

例えば旅という共通項で仲良くなった友達から留学の話をたくさん聞き、留学に興味を持ち英語を勉強をすれば、その友達との間で「英語」という共通項を持つことになる。

このように「共通項」を持った人と話をすることで、自分の中に新たな「共通項」が生まれることもある。

英語という具体的なこと以外にも、抽象的であるが挑戦することの面白さ、仲間を気遣うことの大切さなどのこれまで無縁であった考え方にも出会うことができる。

このように新しい価値観を得ることで、自分自身を成長させることもできる。

もしかすると挑戦することの面白さが世界一周の旅への手助けになったり、仲間を気遣うことの大切さがカウンセリングの免許の取得につながるかもしれない。

そうして新たに、「世界一周」、「カウンセリング」などの共通項が付け加わる。


TABIPPOに入ってから、旅という「共通項」から今までは出会うことのなかった新鮮な「共通項」に出会うことができた。

だからこそ昨年は自分にとって最も人とのつながりがや自分の可能性が広がった年だと言い切ることができる。

この素晴らしい出会いの場所に出会えたことが偶然だと感じることもあったが、今この記事を書きながら必然だったのかもとふと思った。

この1年間で出会った人とのつながりを大切にしながら、今後も楽しい人生を過ごすために「共通項」を増やしていきたい。

野邊 秀紀
2021.02.08

”旅”から色々広がって素晴らしいです。

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