コロナ禍だからできたこと

2020年、新型コロナウイルスの影響で私の思い描いていた大学生活が一変した。

春休みの友達との旅行はキャンセル、もっと海外へ行って色んな文化や価値観、その土地の食べ物や人、生活に触れたいという思いも叶わず、憧れだったカナダ留学も断念した。こんなことをしたいあんなことをしたいという夢を持っていても現実的に今の状況では出来ないと思うと全てのことに対するモチベーションは下がっていった。大学もオンライン授業が続き、憂鬱な日々を過ごしていた。

しかし、このまま何もせずコロナ禍を過ごしていいのか、と自分を問い正し、時間がある今だからこそできることに挑戦した。

春から夏にかけては少し興味を持っていた世界遺産検定に挑戦し、世界には見たことない風景や代々受け継がれてきた文化が多く残されていることを学んだ。そして、地球の歴史を感じながら世界一周したいという夢を持った。秋には旅行業務取扱管理者試験のリベンジをし、総合旅行業務取扱管理者の資格を得る事ができた。留学に行っていたらリベンジは出来てなかっただろう。旅行関係の仕事に、つきたいという夢に1歩近づけたのでは無いかと感じている。また、家で過ごす時間が増え、洗濯や掃除、ご飯の支度などの家事の手伝いも以前よりも多くするようになり、家事の大変さを知った。その中でも料理の面白さ、楽しさを知り、母や祖母からたくさんの料理を学ぶようにもなった。そして、TABIPPOに入った。途中からの参加だったが、TABIPPOに入ってからは初めての経験ばかりで、ミーティングなどで自分の意見を言うところからイベントの集客や旅大学での企画、運営全てが初めての事だった。今書いてるこの記事も、自分のことや自分の考えを公表するということも初めてのことである。一年前の私には考えられないことを沢山しているなぁ、と感じている。たくさんの刺激をくれる仲間かできて。そんな人たちと繋がることができて、TABIPPOで活動できて本当によかったと感じている。

私の周りには、一年前からコロナでどこにも行けず、家でオンライン授業を受け、バイトに行っては休日YouTubeを見て過ごしてるっていう友達も少なくない。その子にとってはそういう生活でもいいのかもしれないけど、私は今の大学生という時間を1秒も無駄にはしたくなかった。自分のためになにか挑戦したい、成長したいという思いが強かった。

コロナ禍になって約1年、楽しいことが全くないわけでは無い、出来ないことばっかではなかったと今では感じている。もちろん旅行に行けない、友達に会えない辛さや苦痛はあるが、自分を見直したり自分を成長させるいい機会だと思っている。いつか、このコロナウイルスの感染拡大が世界中で収まり、人々の不安が無くなったとき、コロナ禍でも挑戦し成長した自分を発揮できるように今しか出来ないこと、今だからできることを日々やり遂げたいなと思っている。

野邊 秀紀
2021.02.17

何かできることはあるはず、素晴らしい。

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