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いまから始めても遅くない! あの怪作ゲーム『Inscryption』をオススメする理由


 名ホラーゲーム実況者「ガッチマン」さんにもプレイされ、連編として動画化されたインディーゲーム『Inscryption』
 本作は、独特な世界観を含んだゲームシステムと、没入感のあるゲーム進行が魅力的で、開発元はあのキュートなデザインのカルトアクションゲーム『Cult of the Lamb』を開発した会社のインディーゲームです。


 かし、ゲーム本編に関しては詳しい解説が少なく、プレイするか判断する際に、ネタバレを避ける形で調べようにも、ARG(現実代替ゲーム)という謎なワードが語られたりと、調べれば調べるほど謎に包まれていく『Inscryption』というゲーム。
 逆に既プレイの方でも、いざ友人にオススメしようとしても説明に困ってしまう……。

新鮮なプレイ体験が面白いけれど、説明が難しい。

 今回は、そんな謎多き名怪作「Inscryption」をご紹介していきます!





もくじ

1.謎の小屋で、謎の人物とカードゲーム

2.ボードゲーム要素と探索脱出ゲーム要素の組み合わせ

3.進めていくほどに展開・変質していくゲーム

4.その先に待ち受けるARG(代替現実ゲーム)

※この記事には序盤のネタバレが含まれています。プレイ体験への影響は考慮しましたが、解説となるとネタバレの境界線には個人差があります。本当に何の前情報も持たずに『Inscryption』をプレイしたい方には、閲覧をおすすめしません。ぜひ、新鮮なプレイ体験をお楽しみください。

1.謎の小屋で、謎の人物とカードゲーム

 の小屋で目を覚ましたプレイヤーは、間髪も入れずに謎の人物からカードゲームを強要されます。

 のあるタッチで描かれた動物のカードを駆使して、敵デッキを次々と撃破していく。
 覚えてしまえばルールは簡単。コスト0の「リス」を起点に、強いカードを場に出して相手に攻撃するだけ。
 天秤が傾けばこちらの勝ちとなる。

 盤では、喋るカード「オコジョ」とともにカードゲームのチュートリアルから始まる。口の悪い「オコジョ」にも慣れてくると、良い相棒に。
 カードに流れていくテキストもかわいい。

 囲気のある3Dで、暗がりのなかに灯るロウソクだけが、盤上を照らし出している。
 プレイ時の、紙ずれの音や木製のコマの移動する音、盤面に響く音など、あらゆる動作に凝った「音」がともない、没入感のあるゲームプレイが秀逸となっている。

 気味な仮面を付け替えながら、敵プレイヤーを演じる謎の人物は、プレイヤーとのカードゲームを楽しんでいるようだ。

 ームに負けてしまうと、裏小屋に連れていかれ……。

2.ボードゲーム要素と探索脱出ゲーム要素の組み合わせ

 レイヤーの操る奇妙なコマから、カードの入ったビン、光るトーテム、用途不明の指輪まで。戦闘を手助けしてくれるアイテムの種類も豊富。解放されていく要素にも注目。
 しかし撃破を容易にするアイテムのなかには、プレイヤーの代償を求めてくるものも。

 ップ分岐によって戦況が様変わりする。特殊戦闘、能力合成、カード交換などなど……。デッキの強化か、安全策か。戦略立ても重要な要素となる。

 は、座ってカードゲームをするだけじゃない。
 ゲームを中断して、小屋の中を探索することも可能。小屋からの脱出に時間制限はなく、カードゲームの合間に調べてみると新たな発見があるかも?

 屋に散らばる仕掛けの数々。何度でもリトライして謎を解いていく。

 されていたカードたちが語る、断片的な真実。
 物語の真相を追っていく感覚を味わえる、スリリングな要素も。

3.進めていくほどに展開・変質していくゲーム

 こまで紹介してきた内容は「本編の二割にも満たない」という事実をここでお伝えしようと思います。

 『Inscryption』が評価された理由、それは「展開・変質していくゲーム」であったことだと思っています。
 本質的には、『Inscryption』というゲームは、いままで説明したような、ただのカードゲームでも、脱出ゲームでも、サイコロジカルホラーでもないのです。

 テージが変わるのではなく、ゲームの世界観がごっそり変えられてしまう。

 スを撃破すると、ついに謎の人物の正体が……?

 写が混じる、謎のデータファイル。謎の実写動画を収めたデータファイル。


 「オコジョ」が……???

4.その先に待ち受けるARG(代替現実ゲーム)

 「ARG」とは、日常世界をゲームの一部として取り込んで現実と仮想を交差させるプレイ&ムーブ体験(Play&Move)の遊びの総称。
 和訳だとちょっと分かりづらいかもです。

 Inscryptionに隠されている謎の多くは、複雑に入り組んだものとなっており、実際に埋められていたディスクを掘り返しヒントを得るなど、到底普通のプレイでは解明できないようなものも存在しており、現実の延長線上にゲームの世界があるかのような感覚になります。
 ちなみに、すでに解読班がすべての謎を解き明かしているようなので、本編のクリア後に調べてみると結構面白いかもしれません。

 「ARG(代替現実ゲーム)」の今後の大きな可能性も示した一作だったかと思います。

  『Inscryption』は、STEAMにて販売されています。
  また、体験版もダウンロード可能なので、ぜひ一度プレイをしてみてください!


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