自己紹介

今思っていることを、自己紹介を踏まえて綴ってみようと思います。

1. 雑記

てごほ〜むのボランティアメンバーや参加してくれる子供たちが増え、皆さんに認められてきて、まだ1年も経っていないですが、植えた種に芽が出て、太い幹になりそうな予感がします。

 そして振り返ってみると、

「他人に認められる」というのは難しいこと。」

それと同時に、

「認めてもらうためには、何をしたいか?よりも、どんな人なのか?」

の方が大切だなと改めて感じました。


2.自己紹介

ということで「どんな人なのか?」がわからないと、この先スクロールしてくれる方もいないかもしれないので、自己紹介します(笑)

 僕は、小さい頃から野球ばかりしていました。高校野球で怪我をきっかけにリハビリテーションの道を目指し、身体障がいだけではなく、発達障がいや精神障がいを抱えた人の「その人らしさ」を支える作業療法士という職業につきました。

とてもやりがいのある仕事で、作業療法学を語るとずっと語ってしまいますのでこの辺にしておきます。

3.てごほ〜むへの想い

さて、私にとっての「てごほ〜む」は、島根県にいる子どもたちと同じ(近い)目線に近づくことが出来る学校(居場所)です。

普通(学校の先生は例外ですが)、大人になればなるほど子供の視点は遠ざかります。

今、どんなことが流行っていて、どんなことを学んで、どんなことに悩んでいるのか。

医学生をしながらこの目線でみんなと話しをすることができるのはとても素敵な時間だと感じています。

学校といえば・・・日本で一番古い学校ってどこだと思いますか?

日本最古の学校と言われているのは「足利学校」です。今年の2月に行ってきました。

(コロナの前でよかったです。。。。)

この足利学校をモデルに、学んだものを持ち帰って人に伝えられたそうです。そして時代の変化や寺子屋の普及で衰退したようです。 

当時の学生は僧侶と呼ばれていて、教育内容は儒学が中心で、易学、兵学も学んでいて戦の軍師を育てるような教育も行われていたそうです。

学生が僧侶って呼ばれるってすごいですよね。

 また機会があれば足利学校のことも伝えることができたらと思います。ぜひ栃木の方に行く機会がある方は行ってみてください。

てごほ〜むも第三の居場所でありながら、このような活動が全国展開できるようなモデル的な存在であったらいいなと思います。

4.てごのかたち

中学校の時の話です。

私自身は学校に行けていましたが、クラスの中には不登校の子がいました。

その子の家に学校で配られたプリントや宿題をよく届けてました。届けてもお母さんが玄関先に出てきて、お母さんにプリントを渡して、その子には会えませんでした。

結局、1年通して1度しか挨拶が出来ませんでした。とっても寂しかった記憶があります。

 そんな経験もあり、私は、作業療法士として主に不登校や学習障害の子どもに家庭教師をして、少しでも勉強の楽しさや、やり方を伝えていた時期があります。

「その人らしさ」を支える仕事をしていた分、僕が中学校のときに会えなかった不登校の友達のように、もしかしたら苦しんでいる人もいるかもしれない。と思っていました。

なかなか行きたくても行けない子どももいましたが、僕の予想とは違い、「学校は面白くないから行きたくないから休む」と意思をもった子どもたちも多く、自分なりに居場所を見つける子もいました。もちろん、「学校の授業についていけないからいかない」「友達関係が面倒くさいからいかない」と理由は様々でした。

 その中で、勉強の困りごともたくさん聞きました。もしかしたら困りごとのせいで、学校に馴染めなかった人や不登校になってしまっている子もいるのではないかなと思います。

その中で多かった悩みの3つをご紹介します。 

 ① 「本(教科書)が読めない。」

 ② 「集中力が持たない。」

 ③ 「板書が追いつかない。」

 ①に関しては、そもそも文字に興味が示さない子もいれば文庫本(小説)なら読めるけど教科書は読めない。と様々でした。

 教科書が読めないというのはどのように読めないのか?縦書き?横書き?文字の大きさ?文字の理解?音韻の問題?色々試行錯誤しながら、その子にあった方法を模索しました。その中でもよく読み飛ばしの子どもが多かった印象があります。

そんな時は、定規でガイドをつけてあげたり、タイポスコープという、画用紙で本の長さで枠を切り抜いて読んでもらうこともありました。

http://www.gandom-aids.co.jp/typoscope.htm

②では椅子に座っても5分ももたない子もいましたが、「集中力が持たない」のは僕自身もそうですね(笑)これは環境にもよると思います。

学習机で勉強する人も少なくはないと思うのですが、椅子にずっと座るって結構大変ですよね?

ましてや学校ではみんな画一的な椅子に座り・・・・お尻もいたい・・・・足の長さもみんな違うのに机の高さもあまり変えることが出来ないです。

 ③に関しては板書を書いている間に先生がもう先に・・・・そうこうしているうちに勉強が追いつかなくなる・・・・そんな負のループになってしまうような子どももいました。

 その人にとって最適な環境はどう作ればいいのかなと考えながら関わっていました。そんな時はストレッチや運動を取り入れたあとに勉強をするように伝えたときもありました。

 参考ですが、椅子の環境づくりのスペシャリストである作業療法士の野村寿子さんhttps://hisako-nomura.com/は考え方もとても素晴らしい方で、小学校に訪問して椅子を作るような介入もしています。ぜひ見てみてください。

 勉強するにもたくさんの困りごとがあると思います。

 だから支援のかたちも、色々あると思うんです。

私達が子どもたちに対してできる「てご」のかたちがあり、第3の居場所である「てごほ〜む」に来ている学生や地域の人たち各々が子どもたちと関わったり考えたりしながら、「てご」のかたちを模索できる、そんなてごり~ず集団であり、居場所になってくれることを願ってます。

 最後まで読んでいただきありがとうございました。