「てご」できる人になりたい

みなさん、こんにちは! てごほ〜む代表の足立です。

今回は、前回の記事に引き続きになりますが、みんなで何かをやっていくことについて考えたことを少し書きたいと思います。

前回の記事でも書きましたが、自分はあんまり集団で何かを一緒にやるという経験に乏しくて、この1年は本当に手探りな感じでした。リーダーシップらしいことはほとんど発揮していませんし、実際自分がやったこととしては、「率先して動く」ことのみだったかと思います。その実感が前回の記事の「みんながみんなそれぞれ好きなことに好きなように取り組めば良い」みたいなちょっと無責任な感じの言葉になって現れていると感じます。

ただ、実際にはみんながみんなてんでバラバラにてんやわんやしていたら、集団としては統率がなくなるはずです。僕は全くリーダーシップを発揮しなかったのに、なぜてごほ〜むは集団として機能出来ているのか、ちょっと不思議です。

ここで一つリーダーシップについての動画を紹介させて下さい。この動画にその答えが隠れている気がします。有名な動画で、もしかしたら、すでに知っている方もいるかもしれません。

https://www.youtube.com/watch?v=fW8amMCVAJQ

簡単に説明すると、天気の良い野原でたくさんの人がピクニックをしているんですが、そこで突如一人の男が始めた変な動きのダンスが、広場にいるみんなに徐々に広まっていき、最終的にはライブのフェスのような熱狂的な盛り上がりを見せるというものです。

なぜ、広場の人たちは一つになれたのでしょうか?

男の踊りはホントに変な動きでなんだか妙に笑ってしまうような奇妙な動きです。一人で踊っている限り、この男の人は変な動きをしている変なやつで終わってしまいます。重要なターニングポイントとなったのは、変な踊りをしている男と、最初に一緒になって踊り始めた男がいたことだと、動画では説明されています。

ファーストフォロワーと呼ばれていますが、最初に変な踊りに追随したこの男の人がすごく重要なんですね。踊り出すのも勇気が要りますが、最初に一緒に踊りに参加するのも、実は結構勇気がいるものだと思います。


てごほ〜むの活動をしていると、てごり〜ず(てごほ〜むメンバーのこと)や、出雲市の地域にはこうしたフォロワーの動きをしてくれる方が多いなあと実感しています。一緒に踊ってくれている人たちには本当に感謝したいです。

最近ではこうしたフォロワーシップもリーダーシップの一種だと考えられているようです。活動が集団としてムーブメントを持つのは、こうしたフォロワーの動きによるものと思えば、確かにリーダーシップと言えそうです。

「てごほ〜む」の「てご」は出雲弁で手伝うという意味ですが、「てご」するっていうことは実はこうしたフォロワーの動きをすることなのではないでしょうか。そうだとすると、自分は「てご」しようと動いていながらむしろ「てご」されてばかりな1年だった気がします。

だから今後は、メンバーはもちろん、来てくれている小中高生だったり、地域の応援してくれている人たちが、気兼ねなく原っぱで踊り始められる雰囲気作りと、始めた時に率先して「てご」して一緒に踊りに参加できたらと良いなと考えています。

コミュニティナースという、地域の人々の暮らしに寄り添い、健康的なまちづくりをしようと活動している団体があります。来月はそこでインターンをしている方の話をみんなで聞く、なんてこともする予定です。名付けてTEGO Talkです(TED Talkのもじりです、、)。お話を聞くのは、もちろん我々も勉強にもなりますが、それでいて、これも一つの活動している方への「てご」になればいいなと思っています。

これから地域に根ざして、どんどんフォロワーシップを発揮して色んな方を「てご」できるようになれれば嬉しいです。