てらふる に入った理由

私は幼い頃からピアノを習い、クラシック音楽に触れてきました。しかし、高校生のときにクラシック音楽にはない魅力を持つ民族音楽や伝統音楽の世界に惹かれたと同時に、日本の古典芸能について自分も含めた多くの日本人が知らないという現状に落胆しました。古典芸能について深く知り、それを世の中に広めていきたいと思い、京都市立芸術大学の音楽学専攻に入学しました。そして現在は、「狂言風オペラ」についての研究をしています。

この「狂言風オペラ」は、モーツァルトのオペラを狂言で演じるというもので、古典演目を護るばかりではない、今後の古典芸能の可能性を示した良例の一つだと考えています。この研究を進めていく中で、クラシック音楽と日本の古典芸能のどちらの魅力も知る自分だからこそできることを模索していきたいと考えています。

日本の古典芸能について勉強していくうちに、日本の歴史や日本の建造物などにも興味を持つようになりました。「文化」の1つである音楽、古典芸能について研究するということは、お寺や神社といった建造物など、これまで日本人が気づいてきた他の「文化」にも触れることだと痛感しています。また、てらふるの掲げる「京都×お寺×学び×〇〇」というテーマは、今後自分が古典芸能の可能性を探る上で、共通する何かに巡り逢えるのではないか、と直感的に思いました。

音楽以外の日本の「文化」に積極的に触れること、そして今後の自分の夢に繋がるものがあると思い、てらふるに入ろうと思いました。