マインド 帝塚山学院大学バレーボール部

マインド
結果を出すために最大限の努力をしますが、それ以上に以下の3つのことを大切にしています。

①フェアプレー
②最善を尽くすこと

③ご機嫌に日常を過ごすこと

①フェアプレーについて
 ルールの中で相手より賢く勝っていくことを追求しますが、人としてずるいことはしません。
 
②最善を尽くすことについて
 どんなにいいバレーをしても相手が強ければ負けることはあります。
 逆にどんなにダメなプレーをしても相手が弱ければ勝つことがあります。
 その瞬間に、最善を尽くせたかどうかにこだわります。
 そして、それは、あくまで自分の最高に挑戦することで決して人と比較をしません。
 
③ご機嫌に日常を過ごすことについて
 パフォーマンスは、「何を」と「どのような心で」という二つの構造を持っています。
 当然、「何を」についてはより高いレベルの「何を」を求めていきますが、そのパフォーマンスの「質を高める」ためには、「どんな心で」やるのかという視点が重要になってきます。人は、ほっておくと自分でコントロールできないこと(過去:結果への後悔、未来:勝敗への不安、他人からの評価や比較など)にとらわれてしまう習性をもっています。簡単にそのようなことにとらわれなず自分の心をご機嫌に保ち続ける力を育んでいくことはパフォーマンスの質を高いレベルで維持するためにはとても重要なこととなります。日常からご機嫌でいることを心がけることでより良い心の習慣を培いたいと考えています。

 また、ご機嫌な大人が周りにいる環境で幼少期を育った選手ほどオリンピックなどの大きな大会でよい結果を手にしているというデータもあります。卒業して家庭を持ち、また社会人として職場で生活する中でこのご機嫌の価値を存分に発揮できる素地を身につけておくことは、家庭や社会で信頼され愛される自分づくりにはとても重要なことだと考えます。
 
 私たちは、本当の楽しさを追求します。
 良いプレーをするから楽しいのです。
 良いプレーは、最善を尽くすから生まれるものです。
 最善を尽くすためには、ご機嫌にプレーすることがとても重要となります。
 
 また、大事な試合で楽しくプレーするために、やはり、日々の積み重ねでやるべきことをやり切るときに受け身で暗くならず、ご機嫌にチャレンジすることを習慣化してしまっておくことが最も重要です。
 妥協しようと思えば妥協できることも、妥協してはいけないことを明るく徹底してやり切ります。
 そうならなくてもいいけど、そうなった方が楽しいなと思えることはご機嫌にチャレンジしていきます。

 高校生と合同練習をすると、よく「大学生なのにまじめにやりますね」と言っていただきますが、本当の「大学生らしさ」は、大事なことを大事にして生活を充実させることだと考えています。そのためには、人間誰もが持つ「怠け心」に負けず、「前向きな心」で行動選択をしていく力を大切にし、それらをご機嫌に楽しんでやっていきます。

裏マインド
③美しくあれ
夢に向かって懸命に精進し生きている人は美しくかっこいいものです。コートで自分と戦い、流している汗ほど美しいものはありません。
そして、私たちは、コート上だけでなく日常の生活でも美しさを求めます。それは人の生き方です。
また、化粧や着こなしも大事にします。そして何より、正しい生き方の上に楽しさを求め、内面的な美しさを追求していきます。

フェアプレーと泥臭さ
 フェアプレーというと一見たんぱくに思えますが、私たちは、球際を大切にする泥臭いバレーにこだわります。
その時、その時に最善を尽くすということは、可能性がある限り挑戦するということです。
「必死になれば知恵がわく、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳ばかり」
ちょっと予測と違うボールが来たくらいで慌てません。どんなに相手が高くてもどうすれば決まるか探し続けます。
それが帝塚山学院のバレーです。


「一撓心千」
この「信念の言葉」は、2020年度に入学してきた1期生の選手たちが、チームスタートに当たり自分たちで創造した信念の言葉です。いっきょうしんせん」と読みます。

『一』
・・・初心には「謙虚さ」「素直さ」「情熱」があります。チームとして最も大切にしている心です。
 しかし、まもなく忘れてしまうことが多いものです。日々、初心(一)を忘れず活動していきます。

『撓』
・・・すべてが完璧にはいかなくても心の針を最後の最後はプラスにもってきて、逆境から学ぶしなやかな強さと美しさで成長していきます。
 妥協しようとおもえば妥協できることであっても、妥協してはいけないことは徹底してやりきる強さと、「ぼちぼち行こうか」というおおらかさ、そのバランスを大切にします。
 また、バレーボールは技術も心も「崩されたら負け」です。周りの刺激に対して簡単に崩されない技術と自分を日々の練習で創りあげていきます。このことは、必ず人生にもつながっていくと考えています。

『心』
・・・初を大切に、日々を清らかに「良心」に従う心を大切にします。それこそが自分の心をご機嫌に保つエネルギーとなります。具体的には、さわやかに「はい!」「すみません」「ありがとうございます」の言葉を大切に、日々の生活を律していきます。
 そして、自分の弱点と向き合う『勇気』を大切に、夢の実現に向けての行動を『小さな勇気』で実践します。
 併せて、最も大切にすることとして、「仲間の心」を大切に他喜力を育みます。

『千』
・・・一人ひとりが自立して、一人でも千の敵を相手にする覚悟を持つことが、チームワークのスタートだと考えています。
 そして、一度決めたら最後までやりきること。決めた目標や課題は必ず達成します。線には最後までやり切るという心も込めています。
 日々、なりたい自分を鮮明にイメージして練習していると小さなコツやつぼを発見します。この発見した小さなコツを体に覚えこませることが練習です。ひと技千回。何があっても発揮できるまで体に覚えこませます。