私、やってみたい!

皆様、初めまして。工学部一年井狩です。

早速入部の理由をお話ししましょう。

というのが今まで通りですが小話を挟んでも、まあ、問題ないでしょう?


さて、井狩(イカリ)と読んで「おお?」と思った方もいるのでは。

ピンとこない?では、『碇(イカリ)』は?

そう、かの有名なヱヴァンゲリヲンの主人公と同じ読み方なんですよ。

おかげでヱヴァンゲリヲンのネタを投げかけられることも少なくない。

だけれど、私はそれがあまり好きではない。なんせヱヴァンゲリヲンをまともに見たことがないから。

ネタを使われるたびに申し訳なくなってしまう。どう答えたらいいのか全く分からないので。

まったく。オチもないし面白くない小話でしたね。ごめんなさい。


本題の入部の理由に参りましょうか。


入学したばかりの頃は文芸作品を作る部に入りたいと考えていたのですが、入学式の日に手に入れた部活やサークルの紹介が載っている冊子に目を通したところ期待していた部活が全くなかったのです。とはいえ、部活動に入らないという選択肢は「勉学だけの大学生活は嫌だ!」と考えていた私にはありませんでした。

「はて、どうしたものか…」と冊子をめくる私の目に留まったのは『射撃部』の文字。

射撃と聞いて真っ先に思い浮かんだのは映画でよく見るドンパチするシーン。

しかし、そのシーンは瞬く間に脳内から消し去られました。

「日本では所持が難しいと言われる銃火器を扱う部活だなんて作れるはずがない」

それならば、この部活はいったい何をやっているのか?

答えにたどり着くのに二分と掛かりませんでした。(その頃にはまだホームページがあったので)

的をにらむ目の鋭さ、銃を操る動きのスマートさ、選手が並んだ時の圧倒される迫力。

画面をスクロールすればするほど射撃部への興味が射撃そのものへの興味に変わっていったのです。

すごい、やってみたい!

生唾を飲み込んだ私は、いつの間にかそんな言葉をこぼれさせていました。

以上が私が射撃部に入った経緯です。

まあ、平凡と言えば平凡ですが最初の小話よりかはよかったのでは?


射撃部に入ってもうすぐ一年たちますが、射撃への興味は衰えていません。

動画や実際にその目で見た自信と緊張が混ざり合ったあの舞台

「やってみたい・・・

立ってみたい・・・

あの舞台に立ってみたい・・・

いや、立ってやる!

私は、やってやる!