どっちもやりたい

はじめまして。

今回の記事は、今公演に舞台監督助手として参加させていただいております、心理学部心理学科1回生の渡辺マリアが担当いたします。よろしくお願いします。



さて本記事では、私がSTEPに入った理由と今公演への意気込みを綴らせていただきます。拙い文章ですが、是非お付き合いください。



演劇の経験は、高校の文化祭でクラスの出し物として製作した大劇くらいです。

そこでは助演役者として、板の上に立っていました。

作品の出来も良く、本番でも銀賞、主演賞、助演賞を受賞し、誰もが満足のいく結果でした。


その思い出が本当に大切で、「また演りたい」という一心で、役者として今公演に参加させていただこうと決意しました。

しかし、その想いも束の間、

私は板の上に立つよりもまずやるべき事があるのではないかと、決心が揺らぎました。

あの文化祭で場を圧倒した感動、達成感は、決して私一人の力ではなかったことを思い出したのです。


ただひたすら、スポットライトを浴びたくて、観客の視線が欲しくて板の上に立っていた私は、演劇における裏方の重要性を理解していなかったのだと思います。


毎日のように付き合ってくれた朝と放課後の演技指導、その世界に引き込むような大道具・小道具の製作、会場の空気を制圧する音響・照明……なにもかも、役者としての私は裏方として活躍する仲間に生かされていたのだな、と感じました。


舞台監督とその助手は、裏方として広く活動するにはもってこいの役職だと思います。

なので今回は、舞台監督助手としてこの作品を創るサポートをすることにしました。



今公演『あいまい宝島』をSTEPメンバーと共に創り上げられることを、とても嬉しく思っています。

プロの演出家である先生の指導、役者陣の楽しそうな笑い声、そして台本の台詞が聴こえてくる同じ空間で、裏方陣も活動しています。

稽古期間も残り1ヶ月をとうに過ぎ、裏方陣の活動も本格化してきました。


ハンセン病を題材にした少し難しいお芝居ですが、観てくださる方々の何か一つ、小さなきっかけになればいいなと考えております。

役者・裏方一同、皆さんの心に響く素敵な作品を目指して日々精進中です。


『あいまい宝島』、初めての試みも沢山ございます。

手探りの日々を経て、完成形もかなりはっきりしてまいりました。

この作品が皆様の前に姿を現す時には、私たちまでも想像し得ない、素晴らしい作品になればなと思っております。



最後まで読んでくださってありがとうございます。

皆様のご観劇、お待ちしております!

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