日本の子どもの貧困は増加している。その貧困の子どもの支援として「子ども食堂」と言われる支援がある。
地域の人々の協力や自治体によって、低料金または無料で食事を提供する場であるのが子ども食堂の特徴だ。子どもだけとは限らず、近隣住民も利用することができ、交流の場となっている。近年、ひとり親家庭や金銭的に余裕のない家庭には、このような場所があることで、子どもにとって栄養のある食事をとることができるのはありがたい。
しかし、開放的な取り組みである子ども食堂だが、本当に貧困の子どもが利用しているのかが見えづらく、子ども食堂を特別な場所として敬遠している家庭や子どもが多くいることが課題だ。そこで、貧困の子どもたちに利用しやすいように地域住民の信頼と協力を得て、安心して利用できる環境づくりが必要である。貧困の家庭に積極的に声をかけたり、子どもにとって貧困はデリケートな部分でもあるため、安心できるよう手厚く支援していくことが、本当の貧困の子どもに利用してもらえるための解決につながる。
育ち盛りの子どもにとって食事は大切だ。子ども食堂という取り組みを利用して、貧困の子どもたちにも充分な食事をとることはもちろん、食事は楽しいということを感じてほしい。