礼儀作法から学ぶ。剣道~四大学合同インタビュー~

みなさんこんにちは。
成蹊大学体育会本部委員長の山田海斗です。

最近は広い視野をもって物事を考えることの大切さを感じております。
何事も否定や批判から入ることは簡単です。
当事者が何を考えているのか検証したうえで、批判的な考え方を持つということが大切なのではないかと思います。

さて、今回の四大学の課外活動紹介は剣道を紹介したいと思います。
剣道がオリンピック種目でない理由は、剣道はスポーツとは一線を画する存在であり、あくまでも精神性を重んじる武道であるから。とどこかで聞いたことがあります。

精神性を重んじる武道の魅力を、どうぞご覧ください!

 

取材日:5/31

担当:辰馬・山田

編集:山田


金本武蔵大学剣道部主将の金本龍輔と申します。本日はよろしくお願い致します。」

深澤成城大学剣道部主将の深澤嘉紀と申します。本日はよろしくお願いします。」

柏田学習院大学剣道部主将の代理として今回参加させてもらいます。主務の柏田和希と申します。よろしくお願いします。」

山科成蹊大学、こちらも主将代理として副主将の山科宏人です。よろしくお願いします。」

 


Q剣道、各大学剣道部の魅力

辰馬剣道の魅力についてと、各大学剣道部の魅力を教えてください。」

 

金本「まず剣道の魅力からなんですけども、自分が一番魅力だと感じているのは4分間の中で、相手との駆け引きを考えながら技を取っていくというところが一番の魅力だと感じています。4分間の中でどうしたら自分が相手から技を取れるかを考え、考えた結果技を取れた時が剣道の魅力を感じる瞬間です。武蔵大学剣道部の魅力は仲が良く楽しく部活をやっていることが魅力です。楽しくチームワーク良くやることによって、勝利につながっていってると思います。」

深澤「剣道の魅力は、勝っても負けても謙虚な姿勢で反省できるところが一番の魅力だと思います。後は定番なんですが礼儀作法が身につくというところ。相手がいる競技なので、相手によって戦い方を変えていかないと簡単に勝つことが出来ないというところが非常に魅力的だと思います。成城大学の剣道部の魅力は、メリハリがあって剣道をしていないときには、更に仲が良く居心地の良い部活動というところが魅力的であると思います。」

柏田「剣道の魅力として、どのスポーツにも言えることなのかもしれませんが、目標を立ててそれを達成するために練習を積み重ね、達成できた時の達成感が一番魅力的だと思います。また、剣道は武道なので、練習中だけでなく日常生活の中でも礼儀作法を教えてもらえるというところが魅力的だと思います。学習院大学剣道部の魅力は、一番言えるのはとても雰囲気が良いところです。時に厳しく、時に優しく、メリハリをつけて活動し、先輩後輩の垣根を越えて教え合ったり、支え合ったり切磋琢磨しながら練習に取り組むと周りと一緒に自分も高めることが出来ると思います。あとは監督やコーチはいますが、高校の時などとは違い学生主体で活動しているので、のびのびと剣道ができるというのが魅力的であると思います。」

山科「剣道の魅力は、生涯剣道という言葉があるように、幅広い年代で剣道を続けることが出来るというのが一つ大きな魅力であると考えています。その中で様々な年代の人と剣を交えてコミュニケーションを取れるというのが、他のスポーツ、武道にはない剣道の魅力であると思います。成蹊大学の魅力は、他の大学さんと少し言うことが被ってしまうんですけども、仲が良く上下関係も厳しくないところです。もちろん稽古中はメリハリをもって活動しますが、その他の稽古以外の日常生活であれば先輩後輩の垣根を越えてみんなで仲良く雰囲気よく活動出来ていることが魅力だと思います。」

 


Qなぜ体育会剣道部を選択したのか

辰馬「高校からの指定校推薦などで、高校から活動しているかたも多いのかと思いますが、サークルという選択肢があった中なぜ体育会剣道部を選択したのか、理由を教えてください。」

 

金本「個人の意見としましては、自分の一番の目標を叶えたいという思いからです。今までの剣道人生の中で全国大会に出場したいという強い思いがあったですが、高校まで達成することができませんでした。それを大学で必ず達成したいという思いがあり、サークルではなく部活動で、全員で一丸となって頑張っていこうと、体育会を選択しました。」

深澤「中学高校と勝つために一生懸命活動してきたので、大学で辞めてしまうのは自分の目標を失くしてしまうようなものだと思っていました。自分のプライドもあり剣道を続けたいという気持ちが強かったです。」

柏田「部員全体を見てみると、大学では剣道をやらないと思っていたのにかかわらず、いざ部活動を見学してみると部活動の雰囲気の良さからやはり剣道をしたいなと感じて入部するケースが多いと感じました。またサークルではなく体育会に入ると、サークルでは教わることが出来ないルールやマナーなど、OBや先輩から教えてもらうことが出来るので社会人になったときに恥ずかしくないように準備できるという点から体育会を選択しました。」

山科「成蹊大学には剣道サークルがなく、剣道をやるなら体育会か、その他かという選択肢でした。また見学したときに部員の雰囲気チームの雰囲気が良く、これなら楽しくやっていけそうという思いがあり入部しました。体育会の良いところというと、OBや先輩、先生方。同期、後輩だったりたくさんの繋がりを作り、全員で部活を作りあげていくということがサークルではできない点だと思うので、その点からも体育会を選択して良かったと思います。」

 


Q未経験者はいるのか

山田「各大学で大学から剣道を始めたような未経験者はいるのですか。」

 

金本「武蔵大学は、私の同期に初めマネージャーとして入ったのですけど、途中からプレイヤーとして剣道を始めた子がいます。また引退してしまった2つ上の先輩にも大学から剣道を始めたという方がいます。」

深澤「成城大学では去年、留学生が一人未経験者として剣道に興味を持ってくれて入部してくれました。一年間続けてみたんですけど、やはり言語の壁というものがあって伝わりにくい部分とかもありました。しかし部員が一生懸命教えてあげることで、一年後には四大戦の個人の部に出場することが出来ていました。」

柏田「学習院大学は、現在未経験者はプレイヤーではいなくて、マネージャーは4人中3人が未経験者ということで入っています。プレイヤーとしては2個上の先輩に二人大学から剣道を始めたという先輩がいました。その方々は厳しかったとは思うんですけど続けて文武両道をしていました。」

山科「現在プレイヤーではいないんですけど、マネーシャーが2人中2人未経験者です。チア部とバトミントン部から、剣道に興味を持ってくれて、マネージャーをやってみたいということで剣道部に入部してくれました。現在はプレイヤーではいないんですが、先輩方の中で何人かは初心者として剣道部に入部し4年間続けたということはあります。」

山田「意外と基本的に各大学初心者は歓迎しますっていうスタンスなんですね!?」
一同はい!そうです!」

 


Qコロナ禍の新歓活動について

山田「新型コロナウイルスの影響で、新歓活動や練習ができていないと思うんですが、新歓活動など、どんな取り組みをしていますか。」

 

金本「武蔵大学の剣道部は、やはり直接会うことなどが出来ていないので、SNSのInstagramやTwitterなどを利用して、例えばZOOMのQ&Aのコーナーに呼ぶなど。剣道に興味を持ってくれている子と関わり合いをもって新歓活動を進めています。」

深澤「成城大学で現在していることは、Twitterでの部員全員の写真付き部員紹介をしています。また、主将と体連(成城大学体育会連合会)の担当の方とインスタライブを行い、質問に答えたり、入部後のギャップを埋めるように努力しています。これから行うことは、現在インスタライブを男子2人で行っていたので、女子2人に出演してもらい女子部員の獲得に努めていきたいと思います。またその後に、剣道部に興味持ってくれている子を集めてZOOM新歓で質問コーナーなどを行っていきたいと考えています。」

柏田「学習院大学では、他大学さんと同じでTwitterを使って活動内容であったり、活動日、定期戦の紹介、部員紹介をしています。またInstagramで、運動部常任委員会の方がメインとなり、運動部同士でインスタのストーリーなどを活用し紹介し合うことで、どんどん広げていくような試みをしています。」

山科「成蹊大学も他大学とほとんど変わらず、InstagramTwitterで部員紹介や質問箱を行い新入生の質問を受け付けています。またZOOMで新歓などを行なったりして、新入部員として入りたいという人がいたら見逃さないようにしています。」

 


Q四大学の関わり

山田「各大学の四大学の繋がりや、四大戦に対してどのようなモチベーションで臨んでいるのですか?」

 

金本「もちろん懇親会とかも大会の後にあって、他の三大学さんと交流する機会も多く、とてもいい大会になっているなと実感しています。その中での大会に対するモチベーションや目標は、やはりいつも優勝を狙っているんですけど、その中でも関東予選や10月の全国大会に向けてそれらの士気一緒に高められるように、切磋琢磨して大会を盛り上げたいという思いがあります。また、交流と致しましては大会やセミナー、合宿などがあったときにも気軽にコミュニケーションを取りやすいのが四大学の繋がりかと思います。」

深澤「入部当初の頃は周りは知らない人ばかりで、四大の雰囲気に緊張してしまうところもあったのですが、2、3年生になるにつれてみんな顔見知りになるようになり、四大戦の試合後の食事会でも楽しめているなという印象です。四大戦の目標は、毎年4位で男子の場合は終わってしまっているので、「3位」になれるように。女子の場合は上位を狙えるように現在取り組んでいます。」

柏田四大学で関わるということで、四大戦が終わった後の懇親会の中で話し合う機会があるのですが、個人的には全ての大学が仲良く「わー!」っと盛り上がったりする印象はあまりないです。(笑)それでもやっぱり、各大学に1人ずつや2人ずつ話し合える人がいるので、その中で交流を深めて、部の状況などを聞いたり情報共有の場とすることが出来ています。学習院大学は四大戦連覇しているのでそれを止めないようにというモチベーションの中で、且つ毎年10月に盛り上がって楽しめるように迎えています。」

山科四大学の交流は、高校から顔見知った人も四大学のなかで多いような気がして、各部員で何かしらの繋がりがある中で、四大戦が終わった後の合同練習や交流会でみんながそこで顔を合わせ話すという点が、交流としては大きなものがあります。また昨年から始めたのですが、OB戦ということで四大学のOBの先輩方が団体戦になって戦い合うといったところで、学生だけではなくOBの先輩方も交流を持てるといったところが素敵な所だと思います。成蹊大学のモチベーションは、もちろん優勝を目指してその中でも楽しんで、みんなで盛り上がって一種のお祭り騒ぎみたいな形で勝ち上がっていきたいという思いがあります。」


辰馬・山田「以上でインタビューを終了します。皆さん本日はありがとうございました。」



いかがでしたか?毎年剣道部の四大戦は、四大戦の全体の順位が大きく左右される10月の本開催の日に行われています。私たち運営実行委員も、各大学の順位を左右する剣道の結果を心待ちにしているのが非常に印象的です。。。

さて、今回の投稿を持ちまして、私が投稿する四大学合同インタビューは終了しました。

はっきりと申し上げますと、長い道のりでした。(笑)
ひとつの投稿に5,000文字。多い時には6,000文字の記事を、インタビューの録音を聞きながら作ることになるため、正直とても大変でした。
四大学合同競技大会実行委員の仲間であるMくんは、終わり寸前でデータが飛びかけたとかいう話を聞きました。。。(笑)
想像もしたくないですね。

インタビューをする中で、普段ではあまり知ることができないことなどを感じ取ることが出来ました。どのようなモチベーションで四大戦に取り組んでいるのか、どのような理念で活動しているのか。
多くの主将さんとお話することで、自分自身も四大戦実行委員として、今後どのように四大戦を動かしていくのかなどといった視野を広げることが出来ました。


今後も四大学合同運動競技大会実行委員として、四大戦。そして四大学体育会の発展に向け活動していきたいと思いますのでよろしくお願い致します。

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