これからを変えてくれた0劇

0から始める演劇プロジェクト代表の 「のり」 です。いつもは相方の えり と二人で 「えりのり」 って呼ばれてます!
今日は、0劇創立当時の私の思いや今感じる自分の変化、私が思う0劇の魅力を伝えていきたいと思います‼

~高校2年の夏・0劇創立~
えりの「劇団作りたい!」という一言がはじまりでした。突然の漠然とした提案でしたが、えりの演劇への熱い思いをものすごく感じ、「いいよ」の即答でした。
それは、私にも将来を見据えた考えがあったからです。私は、中高と生徒会に所属し、生徒会長も経験しました。集団をまとめる。中心となって動く。そういうことは経験してきたつもりです。ですが、将来、社会に出たとき、自分の考えだけを形にするだけでなく、必ず誰かの考えや思いを形にする仕事をするだろう。多分そっちの仕事の方が多くの割合で回ってくるだろうと…。
つまり、これを機に誰かの思いを形にするサポート側を経験したい!というのが、0劇に参加した大きな理由です。

~初めてのことばかり…~
『気仙沼に劇団を作る』という漠然とした目標からスタートした0劇。
もちろん、なにも考えはなく、はじめは 「どうしよ…」「そうすればいいんだ…」と頭を抱えていました。いろいろな人の考えをもらって、どうにか企画を考えて一安心、と思いきや、練習場所や公演場所の確保、パンフレットやポスターの作成、練習日の進行など初めてのことばかりで困惑。もちろん失敗もたくさんして、そのたびに修正の日々でした。
だからこそ、どうにか1つの劇として完成させた第1回公演『十魚十色』が終わったときは達成感もあったし、もっと何かできたのではないかと向上心もありました。
でも、リベンジしたいという思いを持っていたのは自分だけではなかったと、第2回60日間プログラムを実施してから気づくことに…。なんだか、うれしくなったのを覚えています。

~0劇の魅力~
私が思う0劇の魅力は楽しく、夢中になれる場所である。そして、はじめての経験・何かをしたいというエネルギーを受け取れる場所である。というところだと思う。
主催者のえりのりだけではなく、役者希望、裏方希望のみんなひとりひとりが向き合って、意見を出し合って、考え合って、高め合って、、そういうみんなでひとつの思いを作っていくということを実感できるチームだなと思います。
そしてなにより、演劇というものに対しての考え方をすごく変えるものです。
私自身、この活動をする前は演劇に触れる機会がなかったため、はじめて自分たちで作って、地元の人たちに見てもらって、感動とはこういうことなんだろうと実感できました。さらに、演劇と言ったら役者!というイメージがありましたが、裏方という演劇がどうなるかはこの役割にかかっているといっても過言ではないものが他にあったんだという発見ができたのも、実際に作る側になったからだなと思います。

~0劇を経て~
この活動を通して、私の人生は100%豊かになったと断言できます。
地元には支えてくれるいろいろな人たちがいること。自分たちにもやろうと思えば・やれば何でもできるということ。を知ることができたからです。
もちろん、パソコンのタイピングが早くなったり、ポスターや計画の立て方のコツを学んだなど、人生にとってほんのちょっとの変化じゃないか?と感じるようなこともあります。
でも、この経験をしたからこそ「失敗でも何でもいいからいろんなことに挑戦しよう。経験しよう。」と前向きに考えるようになれた。
自分でも、ビーチクリーンなどの企画をすることができた。

だから、これからも、0劇を続けていきたい。いろんな人を巻き込んで。

『気仙沼に劇団を作る』という目標が果たされる日まで…。