私の最終目標は人に喜びや楽しみを与えられるような存在になることです。
自分のために行動するより、誰かのために行動し、そこで相手が喜び、楽しみを与えることができたとき、私はそれが喜びに変わり、自分の幸せに変わります。だからこそ、将来はこの最終目標に届くようなお仕事に就きたいと思っています。
喜びを提供するにあたって大切なことは相手を理解することだと感じます。
私がこう考えるきっかけとなったのが、高校で所属していた吹奏楽部でのある活動の経験です。
私の所属していた吹奏楽部では沢山のイベントを行ってきましたが、、滅多にない貴重な行事として、年に2回、刑務所慰問という行事がありました。
名前の通り、刑務所に行き、受刑者の方が体育館のような場所に集まり、私たちが少しでも憩いの場を提供できるよう1時間ほどの演奏会をするというものです。普段、受刑者の方は笑うこと、拍手をすることなど感情を表す行為は禁じられています。しかし、私たちの演奏のときは解放され、ありのままの姿で聴くことができます。
私たちはその1時間を楽しんでいただけるよう全力で取り組み、演奏中に面白い演出をすると声を出して笑ってくださる方、笑顔で聴いてくださる方もいました。
そして、演奏会の最後の曲として、ゆずの「栄光の架橋」を演奏しました。演奏中に涙を流してくださる方もいました。演奏が終わると、今までに味わったことのない、大きな心からの拍手というものを感じました。
普段感情が抑えられているからこそ、あの瞬間の受刑者の方の拍手してくださった感覚は私にとって、今のビジョンへと繋がる想いへと変わりました。
そして、吹奏楽部でのこのイベントを通して、人のために考えてそれが喜びに変わることの重要さを学びました。
どうしたら喜んでもらえるのか、どうしたら楽しんでもらえるのか。考えれば考えた分だけそれが人を喜ばせる力に変わるということをより意識しました。
最終目標を達成するための方法や手段は世の中にたくさんあると思います。どんなに小さなことでも、それがその人にとって喜びと感じるなら、私は幸せに感じ、いつまでも「誰かのために」と動き出せる存在になりたいです。