2001-2015 福岡県庁
たまたま 農業職の採用が1名の年で、入庁後、有名人扱いされる。
最初の勤務地はみやま市(旧 瀬高町)。
普及指導センターという現場密着の事務所で、果樹担当として毎日作業服で現場に出向く日々。
合計5週間の泊まり込みの農家研修では、農家の女性の労働時間や男女の格差に驚き、なんとかせねばと思う。
果樹農家はみんな職人なので、素人が役に立てないもどかしさをめちゃくちゃ感じる。
役に立ちたい一心で、知識を増やしたり、現場で試験をさせてもらいながら腕を磨く。
想いがあってついた職業で、上司先輩には大変お世話になり、最年少で 農政企画担当を任されたりと責任あるポジションにつかせてもらったが、自分の強みが活かせない感覚や行政施策が依存を生んでいるのではないかと言うジレンマに悩まされる。
数年間悶々としていたが、農産物の輸出を担当した際に、目的の見えない激務や上司への信頼感喪失から、「ここではない」と確信する。
かといって、自分にできること、本当にやりたいことが全く見えない状態。
仕事でもうまくいかないことが続き、苦しかった。
輸出時代に結婚、出産。
出産後、久留米の普及指導センターに異動になる。
久しぶりの現場は、私にもできることが増えていて、関係者との関係性も構築でき、とても楽しかった。
それでも次の場を模索していた。
次女の出産後、たまたま手に取ったフリーマガジンに掲載されていたコーチングの講座に参加した事から人生が動き出す。
恩師と出会い、 自分の強みやビジョンを見つけることができ、コーチとしての独立をを目指す。
週末に学びと実践(無償でセッショn提供)を積む。
県庁時代のどん底の時期からは比較にならないほど、仕事も楽しくなっていた。
周りに「今乗ってるよね」と言われるくらいだった。
何かを残して辞めたい、と思い、最後の現場で大仕事に挑む。
退職の相談をすると、上司や同僚が「島田さんの人生だから」と笑顔で送り出してくれたことが有り難かった。
2016- 個人事業主としてコーチング事業開始
同じ歳に3人目を妊娠。当時は動揺したが、今となっては我が家の宝。
出産後に2級キャリアコンサルティング技能士資格取得。
働く人の悩みを伺う中で会社に関わる必要性を感じ組織開発について学びと実践を深める。
2020 株式会社アンテ(組織開発・人材育成)創業
法人化は恐怖でしかなかったが、そのおかげでご縁がさらに広がり、このリロードにも関われている事を心からありがたく思う。