ヒストリー

アメリカに居たのに英語を話す機会に恵まれず(単に友達がいなかっただけ)、その上4歳の時に日本に来てしまった。そのため、私の英語は純日本製である。

自分の幼少期については、時間的順序が曖昧で、自我が希薄だったこともあり、ほとんど語れることを待ち合わせていないというのが正直なところ。

あと、6歳の時にピアノを始めました。いちおう現役です。

武蔵高等学校（以下、武蔵）とは、練馬区に位置する私立の中高一貫校である。校内に山羊が棲み、川が流れている。校舎を見上げると、天体観測ドームが目に入ることだろう。その上、今の一つ前の校長（音楽教師）にはたいそう立派な髭が生えており、ルネッサンス期の彫像にありそうな顔立ちをしておられた。

今になって中学・高校時代を振り返ると、自分のやりたいことをのんびりと探求できる素晴らしい環境だったように思う。今の私を構成する要素の大半がこの場所で培われたと言っても過言ではないだろう。特に、有志たちと一緒に反射望遠鏡を光学系から望遠鏡の本体まで、文字通り自作したのは、貴重な体験だった。

部活の方は、書道同好会に６年間在籍していた。部室に仄かにただよう墨汁と半紙の香り、そして何よりも、仲間たちと共に在った、あの居心地の良い空間のことを想うと、卒業後一年にも満たない時分なのに郷愁の念に駆られてしまう。

ところで、所謂サブカルチャーの味を知ったのもこの頃である。おかげですっかり夜行性になってしまった。なお、厨二病には快復の見込みが立っていない模様。