オムニバス映画『突然失礼致します!』 第18回・参加監督インタビュー

本pandoは、約100団体・200名の学生監督によるオムニバス映画『突然失礼致します!』の監督に対してインタビューを行います。

2020年上旬、コロナウイルスの感染が拡大し、創作においても課外活動の自粛を余儀なくされました。そんな中、本作品は完全リモートで制作しています。そんな中、大学生が映画を作る熱量を皆様にお伝えできたらと思います。

内容としては、作品紹介。新型コロナの大学生への影響を紹介していきます。楽しんでいただけると幸いです!

自主映像制作団体「宵」 年井千尋

作品名 『無題』
監督 年井千尋


鬱屈とした日々の中で激しくニルヴァーナを掻き鳴らす、諦観と情熱、感情の爆発など、一見ネガティヴに見える行動がやがて希望に繋がっていくのではないかと思い、このような作風に仕上げました。いつだって大切なのは情熱だと思います。

たまたまコロナ騒ぎの前に遊びに行った友人宅で撮影したのですが、この企画というより、出演してくれた森川歩くんのテスト撮影に近い感覚でカメラを回していました。
彼も映像や演技などに興味を持ってくれているので、当団体に入ってくれました。代表としては嬉しい限りです。
大変だったことは、お互い体調が優れていない時の撮影でしたので、しんどいながらも何とか良い映像を撮りたいと四苦八苦しておりました。また演奏の映像を編集をするのが始めてだったので、主演のギター演奏の映像を選ぶのにも、とても悩みました。


先ほど述べた撮影の日とは別に、彼の家の屋上で撮影をさせていただいた映像があって、個人的にとても気に入っています。
タバコを吸いながら激しく頭を振って、演奏に熱が乗っている感じもとても好きです。
熱くなって演奏しているなかで、垣間見える哀愁漂う雰囲気も好きです。
本当に出てくれた森川歩くんには感謝しています。

私の大学では部活動全般の活動が禁止されており、今回の企画には私個人としてエントリーさせていただきました。自分の団体でなんとか作品を作り上げましたが、本音としては大学の映画研究会として正式にこの企画に参加したかったな、というのが心残りです。
大学の部活の名義で作品がつくれないとなると、上映会のイベントも行えないですし、せっかく貴重な大学生活の中で、映画研究会に入部してくれた後輩達は思うように制作ができず、歯痒く感じていると思います。

私は精神疾患を患っており、人気の多い場所ではパニックになりがちで、大学の授業もかなり辛く感じていたので、オンライン授業や課題での対応には正直ありがたいと感じています。

たしかにコロナウイルスに感染してしまっては元も子もないですが、リモートでもこうして作品制作はできますし、それすら全般禁止にしてしまうのは、あまりに酷なのではないかと感じています。せっかく大学生になったのに部活動やサークル活動ができないというのは、大学の講義では得られない、かけがえのない経験をする機会が損なわれてしまっているのでは、と感じています。
もっと大学の部活動全体を盛り上げていくためにも、規制の緩和を主張します。
そして、オンライン授業と通常授業では学びを深めるにはかなり不利ですし、それに対して例年通り学費の支払いを生徒に求めるのなあまりに酷だと感じます。その点に関しても有耶無耶にせず、はっきりと大学からは学生を救済する措置を取っていただきたいと思います。