生理用ナプキンの仕組み

こんにちは!
MWANGAのメンバーの嶋田七帆です。

皆さんは生理用ナプキンのほとんどが石油由来の成分で構成されていることを知っていましたか? 近年は化学繊維によるかぶれや、吸水ポリマーによる冷えへの懸念、環境問題への関心の高まりから、ノンポリマーナプキンや布ナプキンに変更する人も出てきています。
とはいえ、吸水性と利便性の面で石油由来の生理用ナプキンはとても優れています。
そこで、生理用ナプキンの構造や素材などの特徴を調べてみました。
最後まで読んでいただければ幸いです。

生理用ナプキンの構造

図1 生理用ナプキンの断面図

生理用ナプキンは主に表面材、防漏材、吸水体、固定材から成っています。
表面材は直接肌に触れる部分であり、不織布などからできています。近年は肌への負担を軽減させるため、表面材にコットンを使用した商品も販売されています。
吸水体は経血を吸収し、ゼリー状に固める部分です。高吸水性高分子が使われており、吸水ポリマーとも呼ばれています。
生理用ナプキンの素材
生理用ナプキンに使われている素材について、パッケージに詳しくは書かれていません。
ある商品のパッケージには、構成材料の欄に『表面材:ポリエチレン・ポリプロピレン・ポリエステル 色調:白、青』と書いてありました。
表面材は前記の素材の繊維を使って作られていることがわかります。
しかし、それ以外の材料は記載する義務があるわけではないので、書かれていませんでした。
冒頭で吸水ポリマーによる冷えを心配する声があがっていると書きました。吸水ポリマーが体を冷やすかもしれないという考えが出てきたのは、吸水ポリマーが冷却シートや保冷材にも使われているためだと思われます。 しかし、実際に冷却効果があるのかは分っていないようです。
生理用ナプキンにもほかの生理用品にも、素材の面でそれぞれメリット、デメリットがあり、さまざまな意見があふれていました。

最後に

私が所属している学生団体MWANGAは、ウガンダに住む女の子たちが生理を理由に学校に通えなくなってしまうという現実を改善するために活動しています。
そして、サステナブルな生理用ナプキンを開発するということを一つの目標としています。なぜサステナブルにこだわるのか、これは冒頭で問いかけたように、生理用品の多くが石油由来の自然界で分解されることのない物質で作られているからです。廃棄物の処理システムが完備されていない地域では、廃棄物が海へ流れてしまうことも多く、実際にウガンダでも海洋プラスチック問題が深刻化しています。海洋プラスチック問題をこれ以上悪化させることなく、私たちの目標を達成することができるように、これからも頑張っていきます!!
長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!














石川愛望
2021.10.07

ナプキンの構造がとても分かりやかった!
ナプキンって体のデリケートな部分に近いにもかかわらず、表面材以外の材料を表示する義務がないっていうことにはびっくり😲