子どもたちの10年後を見据えたPPACを!

皆さん、こんにちは公衆衛生委員長の原田です!

先日、黒ちゃんさんが投稿してくれたPPACについての記事、読んでいただけたでしょうか?(https://pando.life/aps-publichealth2020/article/24900

子供達と一緒に楽しく薬について学ぶなら、PPAC!!

くろひ
一般社団法人日本薬学生連盟公衆衛生委員会

子供達と一緒に楽しく薬について学ぶなら、PPAC!!

くろひ
一般社団法人日本薬学生連盟公衆衛生委員会

PPACの概要を書いてくれてますので是非そちらも読んでくださいね。


さて、私たちは毎年1,2回PPACを行っており、その度に課題が生まれ常によりよいPPACになるように改善を心がけています。しかし、この改善というのも予算の関係やPPACを行う環境の影響により、紙芝居の内容の変更、天秤やお薬ミックスのやり方を改善にするなど小さな改善しかできず、新しいコンテンツの作成等には手を出せていません。

近年、薬剤師の業務内容が「対物」から「対人」へと変化しています。

「対物」というのは、現在も恐らく多くの方の薬剤師のイメージであろう、薬を棚から取ったり、調剤する業務です。

「対人」というのは、患者さんに服薬指導健康管理、地域の方々の健康相談サポートなどの業務です。近年、訪問薬局や地域の方々の健康管理を積極的に行う薬局が増えてきました。
そして、子どもたちが大人になる10年後、もしかすると薬剤師の業務内容に
「対物」の業務はほとんど無くなっているかもしれません。

このように、薬剤師像も変化し続け、その他医薬品にも様々な変化が起きています。これに伴いPPACも今までと同じでなく、大きくアップデートする必要があると考えました。


【今後取り入れたい内容】

服薬指導体験

現在、調剤やピッキングの疑似体験は天秤ゲームを通して行っていますが、薬を作った後に服薬指導の体験が出来るシステムはありません。子どもとして両親に連れられ薬局に来たり、中高生以上になり自分で薬局を利用するようになった際、一番よく目にする、あるいは直接薬剤師と関わるタイミングが服薬指導の時です。この服薬指導を体験してもらうことで、薬剤師が服薬指導の際に何を考え何を話しているのかを知ってもらい、より薬剤師の重要性を認識したり薬剤師を身近に感じてくれたらと考えいます。

保護者にも薬剤師の役割を知ってもらう

現在、一応保護者向けの薬剤師の役割や薬の正しい使用方法を説明する紙芝居はありますが、イベント当日スタッフが少ないと、保護者まで手が回らず、自分の子どもの様子を見ているだけという状況になっています。せっかく一緒にイベントに参加していただいているのに、それではもったいないと感じています。そのため、保護者に対しては薬剤師の役割や薬の適正使用に関して書いたパンフレットの作成をし、配布したいと考えています。

もっと薬剤師を身近に感じてもらい、忙しくて病院行けない時など薬局やドラッグストアにいる薬剤師に相談して欲しい!

薬剤師に声をかけるハードルが下がればなと思います。


対象年齢の拡大

現在、PPACの対象を未就学児~小学生に限定しています。これは小学生以下の子たちにも薬や薬剤師について知ってもらう機会を設け、少しでも興味を持てもらうことが目的です。ですが、実際に自分で薬を管理したり、薬局に行くのは中高生になってからが多いと思います。なので、中高生にも医薬品の適正使用、医薬品の知識というものをより伝えるべきではないのかと私たちは考えました。それに加え、中高生はこれからの進路を具体的に考えています。ここで薬剤師という職種の存在を伝えることにより、薬剤師という職種を現実的に捉え興味を持ってもらえるのではないかと考えています。


紙芝居をアニメーションに

今までは紙芝居によって薬剤師の役割や薬の正しい使用方法を伝えていますが、しばしば子どもが飽きてしまったり理解しにくいとういう場面が見られます。そこでアニメーションを用いた説明やクイズの解説を導入することで、より飽きずより理解しやすくなるのでわないかと考えています。皆さんも小学校の頃、理科等の授業で板書より、映像を用いた授業の方がより興味関心、楽しさを感じたと思います。 


PPACを通して薬剤師の役割を知り、健康の相談を気軽に薬剤師にして良いんだと感じてくれる事を目指しています!

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