こんにちは!公衆衛生委員長の原田です!
今回は、昨年9月8日に名古屋で開催されたAIDS文化フォーラム in NAGOYAに参加させていただいき、「どんなイベントなのか」や「私たち学生が感じた事」について紹介します。
まず、「AIDS文化フォーラム」って何?って感じですよね。(昨年度のホームページ→http://abf.nagoya/)
名前からある程度想像が出来るとは思いますが、AIDS文化フォーラムの基軸は「HIV/AIDSの感染拡大防止」です。もちろん、「HIVの感染を防ごう!」「AIDS患者さんへの偏見を無くそう!」というのも大切ですが、講演やディスカッションのテーマはHIV/AIDSのみでないのが「AIDS文化フォーラム」なんです!
じゃーどんな事してるの?
昨年度であれば、「差別」、「少年・少女の非行、覚せい剤使用者」、「性的虐待」、「学校の性教育」などに関する様々なテーマが話し合われました。
一見、テーマに共通点があまり無いように見えますが、多くの価値観に触れ、共通の問題点や解決策を見つけ出すことで、「他人事」を「自分事」と捉えるきっかけとなるのがAIDS文化フォーラムです。(うーん、説明が難しい、、、)
そこで、私たちは「学校の性教育」について、参加者の前でIFMSA-Japan(国際医学生連盟 日本)の学生さんと観客参加型のディスカッションをさせていただきました。
「性教育は何歳から?」という議題から始まり、性教育はどこまで踏み込むべきなのか?や性教育の定義、性的虐待などに話は広がりました。
ディスカッション形式なので答えはありませんが、このディスカッションを通して、確かな事実ではないかと思うことがありました。
それは、「日本の性教育は不十分である。」ということです。十分な性教育がされていないために、中高生は誤った情報をインターネットなどから得てしまっています。そのため、望まない妊娠や性感染症に罹り、周りに相談することも出来ず、高校の中退や感染症の重症化に繋がっています。
そして、これは、今、私たちが取り組んでいる「HPVワクチンの普及活動」にも繋がってきます。
以前の記事でも述べましたが、日本の「HPVワクチン接種率は1%未満」です。
中学、高校の性教育でHPVワクチンや子宮頸がんについて正しい知識が教えられていれば、接種率はこんなにも低くならず、そして、子宮頸がんで苦しむ患者さんの数は今より少なくなっているかもしれません。中学、高校でHPVワクチンや子宮頸がんについて詳しく習わないがために、HPVワクチン接種の無償期間を逃してしまった学生がたくさんいます。AIDSの怖さは学校である程度習うため、AIDSのワクチンが出来たとしたら(現在ワクチンの開発が望まれている新型コロナウイルスも同様)、恐らく多くの人がAIDSのワクチンを接種するでしょう。しかし、ワクチンがあるにも関わらずHPVワクチンは普及していません。この一因として、学校での性教育の不十分さがあると私たちは考えています。
日本の性教育が充実する事を願うとともに、HPVワクチン未接種の学生の未来を救うために私たちは「HPVワクチンの普及活動」をしています!
先日投稿した「HPVワクチンの現状」→https://pando.life/aps-publichealth2020/article/24567
HPVワクチンの現状
HPVワクチンの現状
「日本のHPVワクチンの現状を変えたい!」→
https://docs.google.com/document/d/1VB_NTCYH6e27cgJgTPuFHoKWeVJtfu9cNrq4AdpdiBE/edit?usp=sharing
を読まれたことない方は読んでいただけると幸いです。