フィンランドの高校教育(期末試験について) 

フィンランドの高校に実際に通ってみてどんなところが違うの?と聞かれることがあります。


違いの一つは日本は暗記すればほぼ満点を取ることが可能だけど、フィンランドではそうはいかないということだと思います。


今日は先日行われた世界史の期末テストについて書きます。


テストの構成は単語問題とエッセーが2つで与えられた時間は3時間。エッセイは3つの題の中から2つを自分で選べる形式でした。


エッセイの題の中に、「なぜ第二次世界大戦でドイツは負けたのか」というのがありました。もちろん敗戦の要因はいくつものことが絡み合っていて一つではありませんし、教科書に○○が原因で負けましたと書いてあるわけではありません。はっきりとした回答はない問題です。戦前、戦時中の様々な出来事、他の国との関係を理解し、さらに深く考えないとエッセイを書くのは難しいです。また文字数も相当な量を書かなければいけないので、少ないフィンランド語の語彙力・表現力で長い文章を書くのには苦労しました。

この手のテスト問題は日本の中学で経験したことがなく、はじめは戸惑いましたが、このような考える力を養い、自分の意見を書くという訓練は将来とてもためになることでフィンランドの教育が世界トップレベルと言われる鍵であると思います。


またフィンランドでは2か月ごとに学期が変わり、期末試験があって、成績もその都度でます。

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