留学先で面白い授業


今学期、アメリカの大学で取っている授業の1つでEDUC 251: Seeking Educational Equity and Diversityという授業を受けています。授業は教育学に関する授業で授業名を直訳すると「EDUC 251: 教育の公平性と多様性」という意味になります。文字通り、教育の公平性と多様性を得るために様々な情報源(ニュース記事、学術論文、動画など)を引用し理論、歴史的傾向、今尚行われている議論などについて自分の経験を交えて、オンラインのディスカッションボードを通してクラスメートと意見交換を行います。Asynchronous classなので、授業はあらかじめ先生が録画しておき、与えられた課題を提出期限までに自分の時間で終わらせることができます。自分の好きな時間・ペースで課題に取り組むことができ余り時差を気にしなくていいのが嬉しいです。


私がこの授業を選んだ理由は単純に興味深い授業だと思ったからです。このクラスでは週ごとに自分のアイデンティティに関するトピックと共に書物・ディスカッションが与えられます。例えば、今週は民族性、文化、人種について、先週はGender Identityでした。週2回、指定された計10種類の記事や動画を引用しながらトピックに対する思いや経験について500文字程度書きます。今週はPrivilegeや特定の人種・民族への固定概念の話題が多かったです。Privilegeとは日本語では「特権」を意味します。Privilegeはアメリカ、いえ、どの国にも少なからず存在する概念だと思います。自分の功績や能力など関係なく、特定のグループに属しているから得ることの出来る社会的優位のことを示します。それは学校へ行けること、職業選択の広さ、平均収入が高い、両親ともに健在などです。私は日本人ですので、東アジア人についての話題ですと、優秀で真面目と思われているから、自身の功績・実績を貴方はアジア人だから、犯罪を犯してそう、とか、違法・危険なことに関与するイメージがない、ガリ勉でコミュニケーション力が低いなどの様な印象について話しました。


このクラスは私のアイディンティ(経済的・社会的・性的)について深く知る事ができ、そしてそれが社会においてどの様にして反映されているかについて考える事ができます。私が経験してきたことを社会全体として、つまりは客観的にみる事はこんなんだと思いますが私がどれ程の優位・劣位に立っているか感じる事ができそれに対して意見を述べる事ができる貴重な機会だと思います。自分とは何か、私が〇〇だから他人にどのように見られ、影響を与えられているかなど深く取り下げる言葉ができます。過去において考えたことのないトピックばかりで大変ですがこの授業が終わった頃には取って後悔はしないと思います。

関連記事